阪神 あぁ再びタイムリー欠乏症…12球団ワーストの得点圏打率・189に甲子園ため息

[ 2022年4月18日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1ー3巨人 ( 2022年4月17日    甲子園 )

<神・巨>巨人相手に3連勝とはならず、肩を落とす矢野監督(撮影・後藤 大輝)
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 阪神は17日、巨人に1―3で逆転負けし、今季初の3連勝を逃して借金13に戻った。得点は糸井嘉男外野手(40)のソロ本塁打のみで、4イニングで得点圏に走者を置きながら本塁が遠かった。12球団最低の得点圏打率・189の打線は、依然として重度のタイムリー欠乏症。巨人のドラフト3位ルーキー・赤星に対戦2試合連続で白星を献上した。

 得点が入りそうで入らない。阪神は3、5、7、9回に得点圏に走者を置きながら、いずれもスコアボードの表示は「0」で終わった。最終回、巨人抑えのルーキー大勢を攻めて1死一、二塁をつくったものの、途中出場の山本と1番の中野が倒れてゲームセット。今季最多4万1175人が入った晴天の甲子園から、何度もため息が漏れた一日だった。

 「打線のつながりは良くないよね。ランナーが出る。チャンスはつくれるけど、還すところで還せない」

 矢野監督は冷静に現実を受け止めた。前日の4回に大山がタイムリー二塁打を放ち、8日の広島戦の6回以来となるチーム64イニングぶり適時打を挙げた。本塁打と犠飛でしか得点できなかったモヤモヤが少し晴れたかと思われたが、一夜明けて深刻なタイムリー欠乏症が再び顔をのぞかせた。

 得点は、3試合ぶり先発の糸井が2回に放ったソロのみ。佐藤輝を三塁、大山を一塁に配置し、長打力が期待できる糸井、ロハス・ジュニアを同時起用する新布陣を敷いたが、実らない。12球団ワーストの得点圏打率・189の打線にとって、4回のウォーカーの逆転3ランによる、たった2点のビハインドが重くのしかかった。 
 巨人のドラフト3位の赤星にまたやられたのも痛恨だ。3日に7回2失点に抑えられ、プロ初勝利を献上したばかり。カットボール、ツーシーム、フォークをうまく操る右腕に、この日は初回に3三振を奪われて波に乗られた。

 「1年目といえどもいいボールを投げているし、球種も多いし、しっかりしている。でも、立ち上がりでいかないと。早い回でうちの流れをつくって、球数を投げさせることが地味だけど、必要なんじゃないかな」

 指揮官は淡泊な打線を悔やんだ。巨人の先発ローテーションがこのまま動かなければ、交流戦までに、赤星とあと2回当たる可能性がある。苦手意識をつくらないためにも、ルーキーにやられっぱなしでいいはずがない。(倉世古 洋平)

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2022年4月18日のニュース