ヤンキース左腕が9球3者三振の完ぺきイニング、日本人ではこれまで達成者なし

[ 2022年4月18日 08:31 ]

オリオールズ戦に先発したヤンキースの左腕ネストル・コルテス投手(AP)
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 ヤンキースの左腕ネストル・コルテス投手がオリオールズ戦に先発、4回に右打者を3者連続で3球三振に討ち取った。英語では「IMMACULATE(汚点のない、完ぺきな)INNING」と呼び、今季のメジャー達成一番手。MLB公式サイトが報じている。

 コルテスは4番サンタンダーをスライダーとカッターで追い込んだ後、外角高め直球で空振り三振。5番マケナには直球とチェンジアップのあと、外角いっぱいの直球を見逃し三振。6番チリーノスには、直球、カッターのあと、外角高めの直球で空振り三振。この日のコルテスは5回を投げ12個の三振を奪っている。

 直球の平均球速は89・8マイル(約144キロ)と速くはないが、平均85・1マイル(約137キロ)のカッターと使い分け、振り遅れが多く、オリオールズ打線を圧倒した。

 MLBでは「IMMACULATE INNING」は1929年から52年までは一度もなかったが、近年は珍しくない。21年は5月にナショナルズのフィネガン、6月にヤンキースのキング、7月にヤンキースのグリーン、8月にレッドソックスのセール、9月にドジャースのシャーザーが達成。セールとシャーザーは通算3度目の達成で、ドジャースの往年のエース、コーファックスと並び最多となっている。日本人選手では2度の三振奪取王に輝いた野茂英雄投手含め今まで一人もいない。今季、大谷、ダルビッシュ、菊池、沢村らの中から達成者は出てくるのか?

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2022年4月18日のニュース