槙原寛己氏 佐々木朗に完全試合翌登板の助言していた 「だよねっていう気持ちを味わうって言ったけど…」

[ 2022年4月18日 13:32 ]

槙原寛己氏
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 元巨人投手で野球解説者の槙原寛己氏(58)が18日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に生出演。ロッテの佐々木朗希投手(20)が、17日の日本ハム戦(ZOZOマリン)で8回まで完全投球しながら交代したことについて見解を述べた。

 槙原氏は巨人時代の1994年5月18日にプロ野球史上15人目の完全試合を達成。10日のオリックス戦で槙原氏以来28年ぶりの完全試合達成後初登板となった佐々木朗は17日、8回まで走者を許さず完全投球を続けたが、9回に2番手・益田と交代してマウンドを下りた。2試合連続で完全試合や無安打無得点試合を達成すればプロ野球史上初の快挙だったが、8回102球で降板した。

 交代をめぐっては専門家からファンに至るまで様々な声が挙がり「普通に考えたらいかせたでしょうね」としながらも「こうやって話題になることはすごいこと。代えた方がいいとか代えなかった方がいいとか、こうやって日本中を巻き込んで、彼のすごさというのがわかるというエピソードに、これからも伝説になっていくんじゃないかと思いますよね」と言及。

 「相手のバッターもやられるなっていう感じは受けてたんじゃないかと。前日の日本ハムはけっこう打ってたんで、もうちょっと打つのかなと思ったけど、そういうのは関係なかったですね」と述べた。

 8回完全投球しながらも降板したことについて「本人はいきたかったでしょう。だけど、チームの方針というか、守られてる、自分を今まで育ててくれという思いもあるからチームに従うしかないでしょうね。葛藤はしてたでしょうけど。本心からすれば1点でもとってくれてたら、絶対勝ってたのにっていう思いはあったかもしれない」とし、「僕、佐々木君に言ったんですよ。みんな期待してるけど、次の試合では打たれるから、だよねっていう気持ちを味わうって言ったら、そうですよねって言ってただけど、味わわなかったんですよ」と苦笑。

 自身の完全試合翌試合登板を振り返り「みんな期待してるから1回アウトとるごとに球場が静まり返る。だけど、ヒット打たれてやっぱりなっていう空気は感じた。(17日のZOZOマリンはそういう空気が)全然ないでしょう。いけるんじゃないかなって思ってたんでしょうね。まさか代えられると思ってなかったかもしれない」と語った。

 17日の試合では、7回、万波に対しての投球がシュートして逆球に。結局三振だったが槙原氏は「完全試合の時は(逆球が)少なかった。こういうところコーチは見てますからね」と指摘。8回完全での降板にも「こういうことが起きても不思議じゃないってことですよね」とし、「この先もノーヒットノーラン、完全試合やれると思いますよ」とエールをおくった。

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