福岡大・木下　リーグ戦初先発で1安打10Kの初完封　快投で首位タイに浮上「これで自信がつきました」

九州六大学野球   福岡大5－0久留米大 （ 2022年4月17日 ）

九州六大学野球＜久留米大・福岡大＞リーグ戦初先発で初完投初完封勝利を挙げた福岡大・木下
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　3試合が行われた。福岡大は久留米大を5―0で下した。リーグ戦初先発の4年生右腕、木下里都（りと）が1安打10三振の快投で初勝利を初完封で飾った。

　木下は4年生投手だが、先発は初めて。「前夜は四球を出したらどうしようと考えて寝付きが悪かった」が、無用な心配だった。8回まで毎回の10三振を奪い、打たれた安打は2回の中前打だけ。2回2死から3連続四球でピンチを招くが落ち着いて後続を断ち危機を脱した。

　福岡舞鶴高では遊撃手。入部も野手としてだったが「打力が弱いので定位置獲りは難しい」と投手転向を決断した。だが道は険しく、昨秋も登板は1試合1イニングだけに終わった。最終学年を前に昨オフは一念発起し同学年の村上と合同練習。エースの投球術を学んだ。1メートル82の長身を生かし、タメをつくり球持ちを長くしてバットを押し込む力強いフォームを会得。最速149キロの速球と鋭いスライダー、カットボールを身につけて本格派右腕に成長した。

　初完投初完封の快挙も達成しチームは首位タイ浮上。「これで自信がつきました」。村上と両輪で昨秋3勝し、今春卒業した藤松（現九州三菱自動車）の後継者に木下が名乗りを上げた。（中島　泉）