巨人の赤星 “虎キラー”だ!伝統の一戦で輝く白星 2戦2勝

[ 2022年4月18日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3―1阪神 ( 2022年4月17日    甲子園 )

<神・巨>甲子園で2勝目を挙げた赤星(撮影・椎名 航)
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 6人きょうだいの末っ子は今や家族とチームの大黒柱だ。巨人のドラフト3位・赤星は直球がシュート回転するなど本調子ではなかったが6回2/3を4安打1失点。チームの連敗を2で止め2勝目を挙げた。

 初の甲子園で4万人以上の大観衆にも動じなかった。「フォームのバランスが良くなかった」と語るように2回に糸井に先制ソロを許す。それでも新人離れした修正力で崩れない。ともに2死から得点圏に走者を背負った3回は4番の大山を三ゴロ、5回は佐藤輝を左飛に斬った。

 強い気持ちを持ってマウンドに上がった。「父がずっと見ていてくれると思うので全力プレーをする。家族のためにも頑張りたい」。3日の同戦でプロ初勝利。その翌日に闘病中だった父・篤志さんが58歳の若さで天国へ旅立った。仮契約時には「活躍して両親に家を買いたい。小さいころからプロになって買ってあげようと思っていた」と語っていた赤星。これからも白星を天国に届ける。

 原監督も「粘り強く放った。ひょうひょうと投げているように見える」とマウンドでの強心臓ぶりを評価する。同戦は今季2戦2勝。オープン戦も含めると、3試合で計18回2/3を3失点で防御率1・48だ。阪神ファンにもなじみが深い名字の男が「令和の虎キラー」となるかもしれない。

 「高校のころから目標としていたグラウンドで、プロになってマウンドに立つことができて本当にうれしい」と赤星。登板日が話題沸騰のロッテ・佐々木朗とかぶり「良くも悪くも(話題は)全部あっちに持っていかれる」と笑うが、怪物右腕と同様に心強い存在だ。(小野寺 大)

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2022年4月18日のニュース