カメラマンが見たロッテ・朗希  歓声の質が違う…バットに当たるだけでタメ息

[ 2022年4月18日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ0―1日本ハム ( 2022年4月17日    ZOZOマリン )

<ロ・日>8回、大勢の観客が見つめる中、力投を続ける佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 歓声の質が違っていた。マウンドのロッテ・佐々木朗を狙い続けるレンズ。周囲で何が起こっているかを判断するのはファンたちの歓声だ。

 一塁側スタンドから聞こえるタメ息。通常は安打を許した場合に起こる。だがこの日は違った。日本ハム打線がバットに当てただけでタメ息が漏れた。ヒットコースに飛んだのかと思いヒヤリとすることも度々だった。

 そう、ファンが待っていたのは三振。2ストライクからのファウルがスタンドに入ると拍手さえ起こった。そして佐々木朗の高く振り上げたグラブが円を描くように動き、次の瞬間にスタンドからドーンと歓声がやってくる。

 試合序盤は前回より躍動感がないな、と感じていた。セーブしていたのか、慎重になっていたのか。だが中盤以降はいつものはじけるような佐々木朗だった。6回2死、浅間に対してフルカウントから三振を奪った際には苦笑いも浮かべた。

 ルーキーイヤーの石垣島キャンプから彼を見ているが、今季は本当にいい表情を浮かべるようになった。絵になる男になった。しばらくレンズは彼を追い続けることになりそうだ。(長久保豊 写真映像部特別編集委員)

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2022年4月18日のニュース