広島・佐々岡監督「もう一度見つめ直して」 自己最短2回8失点降板の森下に奮起促す

[ 2022年4月18日 05:30 ]

セ・リーグ   広島4ー10中日 ( 2022年4月17日    マツダ )

<広・中>初回、マウンドで声をかけられる森下(左)(撮影・坂田 高浩)
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 広島・森下暢仁投手(24)が17日の中日戦で、大乱調を見せて今季初黒星を喫した。被安打10本を許して自己ワースト8失点。2回降板は自己最短だった。開幕から安定していた投手陣は今季19試合目で初めての2桁失点。2位・巨人にゲーム差なしに迫られた。

 修正する隙も与えてもらえないほどのめった打ちだった。森下は初回に6安打で一挙4点を失うと、2回で先発全員安打を許して自己ワースト8失点。「修正も何も打たれているので。立ち上がりから一人一人、しっかりと投げていかないといけない」。プロ入り後最悪といえる内容に何度も謝罪を繰り返した。

 変化球の乱れから歯車が狂った。勝負球のカットボールが本調子ではなく、全52球中8球のみと使えなかった。さらに、普段はカウント球として有効活用するカーブは7球中5球がボール。0―4の2回1死無走者では鵜飼に初球のカーブを左中間席に運ばれた。

 緩急を生かせない中で直球やツーシームを多投したところ、直球系を待っている相手にタイミングよく強振される悪循環。「球種というよりか、追い込んでから甘い球を投げたりしていたところがあった」と制球も本調子ではなかった。

 初回に4失点したのは初めてだった。佐々岡監督からは「立ち上がりから徐々に上がっていくのかもしれないけど、そういうところをもう一度見つめ直して、しっかりと次に向けて準備してほしい」と指摘された。昨季は初回防御率3・00と立ち上がりに苦戦したが、今季の過去の開幕から3試合は無失点。課題を克服しつつあった中、再び試合の入り方を見つめ直す黒星となった。

 今季初めて先発投手が打ち込まれ、チームのクオリティースタート(6回以上、自責3以下)は12試合連続で止まった。長いシーズン、今後も先発が崩れる試合はあるだろう。指揮官は「こういうことはあるわけだから。次の登板までに自分をどう見つめ直してやるかでしょう」と次回のばん回に期待している。

 もちろん、森下も期すものがある。「みんなが頑張っている中、こんな結果を残してしまった。本当にまた一から、いろんなことを見つめ直して同じことをやらないようにしたい」。この悔しさを次回に思い切りぶつけるべく、まずは冷静に課題を整理する。(河合 洋介)

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2022年4月18日のニュース