ロッテ・松川もプロ野球新記録 佐々木朗完全試合アシストで中嶋、古田超え 「こんな記録があるんだ」の声

[ 2022年4月13日 12:39 ]

完全試合を達成し、笑顔の佐々木朗(右)にウイニングボールを渡す松川
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 日本野球機構(NPB)公式ツイッターは12日、ロッテのドラフト1位捕手、松川虎生(18=市和歌山)が4月10日のオリックス戦で記録した「捕手ゲーム20守備機会」がプロ野球新記録と発表した。

 同試合では佐々木朗希投手(20)がプロ野球史上16人目の完全試合を最年少で達成。日本新記録となる13者連続三振に、プロ野球タイ記録の1試合19奪三振の歴史的快投を見せた。その快投を引き出した松川にも新記録の名誉だ。

 松川は19三振に加え、6回に捕邪飛を捕球しており、20の守備機会があった。これがNPBによると、1955年藤尾茂(巨人)、1995年中嶋聡(オリックス)、2004年野田浩輔(西武)、2005年古田敦也(ヤクルト)、2006年山崎勝己(ソフトバンク)の19を更新する新記録となった。

 この試合では攻守で佐々木朗を盛り立てた。リードではプロ野球記録の10者連続三振がかかった、4回2死の吉田正を迎えた場面では初球、2球目とカーブを続けるなど冷静。結局吉田正を3三振に封じた。「ワクワクの方が大きかった。特に最後だけは何とかパスボールだけはしないようにと思っていた。(佐々木朗は)すべてがすごかった。しっかりどんどんストライクをとって、テンポもよく、バッターに考える時間がなかったことはすごく良かったと思います」と話した。佐々木朗も「松川がいいリードしてくれたので、しっかり、そこに要求に応えながら投げることができたと思います」と称えた。

 3―0の6回2死満塁では宮城から中堅フェンスを直撃するダメ押しの3点二塁打。9回2死、代打・杉本には迷わずフォークのサインを出し、3球三振で終わらせた。「完全試合は初めて。最後は何とかパスボールだけはやめようと思っていた」。市和歌山時代は小園(DeNAドラフト1位)とバッテリーを組み、高卒新人捕手として史上3人目の開幕マスクをかぶった。堂々のリードで大記録をアシストした。

 過去15人の完全試合を達成試合の捕手を見ても、新人での達成者はおらず、史上最年少の快挙でもあった。

 ネットでは「こんな記録があるんですね!!これは破られることのない大記録ですね」「松川、半端無いって」「そっか!三振は捕手の守備機会になるのか」「そんな記録はじめて知った」などと隠れた記録に驚きの声が挙がった。

 《新人捕手で完全試合マスクは史上初》高卒ルーキー捕手の松川(ロ)が佐々木朗の快挙を後押しした。完全試合でマスクをかぶった新人捕手は松川が初めて。18歳5カ月は56年の阿井利治(国鉄)、58年の和田博実(西鉄)の21歳3カ月を抜く最年少記録だ。また、佐々木朗は20歳5カ月でバッテリー合わせて38歳10カ月も58年西鉄の西村貞朗(23歳7カ月)―和田博実(21歳3カ月)を抜く最年少となった。

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2022年4月13日のニュース