巨人・坂本 “代役4番”で阿部超え球団歴代4位2133安打!チーム沖縄初勝利導く

[ 2022年4月13日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人10―4DeNA ( 2022年4月12日    那覇 )

<巨・D>4回、安打を放つ坂本(撮影・白鳥 佳樹)
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 最高気温28.1度を記録した沖縄。一塁に到達した巨人・坂本は、心地よい夜風とウチナンチュウの指笛、そしてベンチから偉大な先輩の視線を浴びた。

 3回1死から放った右前打。これが高卒2年目の08年から10年間、グアムで合同自主トレを行った阿部作戦兼ディフェンスチーフコーチに並ぶ2132安打目だ。この日は取材対応はなかったが、以前に「巨人軍の伝統だったり、勝ちに対する執念。こういうふうに伝統が受け継がれてきたんだな、と教えてくれたのは阿部さん」と感謝を語っている。

 19年限りで引退した「師匠」に肩を並べる安打で直後の丸の決勝2ランを演出すると、4回には左前打でマルチ安打を記録し、王、長嶋、川上に次ぐ球団歴代単独4位に浮上した。

 岡本和が体調不良で欠場。その代役で19年7月31日の広島戦以来、986日ぶりの4番で存在を示した。主将の活躍に触発され、打線はいずれも今季最多となる15安打で10得点。12球団で唯一未勝利だった沖縄初勝利を呼び込み、広島を抜いて首位に返り咲いた。

 阿部コーチは「自分と比べる選手じゃないので、もっと上(3000本)を目指して頑張ってほしい」とさらなる高みに期待を寄せる。昨秋、少しでも負担を軽減するため、原監督から主将を継続するかどうかについて聞かれた坂本は「もう一年やります」と志願した。15年に引き継いだ主将の座も今季で同コーチと並ぶ8年目だ。

 今季目指すのは主将として悲願の日本一。その瞬間まで攻守でナインを引っ張る。憧れのあの人のように。(花里 雄太)

 ▼巨人・原監督(坂本は)まだまだ途上であるという気持ちを持ち続けるところが大事。それで戦い抜いてほしい。少しでも立ち止まろう、守ろうとかいうものが見えた時は、私はお尻をぺんぺんとするでしょう。

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2022年4月13日のニュース