落合博満氏 シーズン前、退任表明の阪神・矢野監督の気持ちは「分からない。辞める人のために誰がやる?」

[ 2022年4月13日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が13日、YouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。春季キャンプ開始前日に、今季限りでの退任を表明した阪神・矢野燿大監督について語った。

 前代未聞ともいえるキャンプスタート前日の退任表明。中日の指揮官として8年間を戦った落合氏は「理解できる部分はあるか?」の質問に「ない。一切ない」と断言した。

 「辞める人のために誰がやる?プラスアルファとリスクとどっちが多いかと言えば、リスクのほうが多いと思う。矢野がどういう気持ちで言ったか、それは分からないけど、どうせ言うんだったらシーズン終わってからのほうが潔いと思うけどね」

 落合氏が慮るのは選手の心中だ。選手の気持ちが一つになってこそ、優勝に向かうことができる。指摘する「リスク」の部分は選手の気持ちの方向性がバラバラになることだ。

 「矢野に見いだされてレギュラーなって、ゲームに出ている人間は、じゃあ矢野が辞めるんだったら、もう何とか有終の美を飾らせてやろうとかって必死にやるかもしれない」としながらも「冷や飯食ってる連中は、どうせ次、誰か来るんだろって。そっちのほうが多いと思う」と言う。

 真意は矢野監督のみぞ知る。だがオレ流の辞書に、戦う前の「辞任表明」はない。「なぜ、あのタイミングでっていうのがね。本人が散々、苦労して導き出した答えなんだろうけども俺には分かんない」と最後まで首をひねっていた。

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2022年4月13日のニュース