23年WBC、キューバ・ドリームチームの結成は夢に終わるのか

[ 2022年4月13日 10:29 ]

メッツ時代のオーランド・ヘルナンデス(ロイター)

 キューバ野球連盟のフアン・レイナルド・ぺレス氏が12日(日本時間13日)ハバナで記者会見を開き、国を脱出し、MLBでプレーしている選手で、2023年のWBCにキューバ代表として出場しようとしているグループを強く批判したと、AP通信が報じた。

 「アソシエーション・オブ・キューバン・プロフェッショナル・ベースボールプレーヤーズ」というグループで、元ヤンキースの投手、エルドゥーケこと、オーランド・ヘルナンデスらがメンバー。先月、メジャーリーガーでキューバ代表を結成し、WBCでプレーしたいという意向を公にしていた。ヤンキースのアロルディス・チャップマン、アストロズのユリエスキ・グリエル、ヨルダン・アルバレスら現役選手の支持も得ているという。しかしながらMLB機構は「参加には世界野球ソフトボール連盟の承認が必要」との見解で、キューバ野球連盟は世界野球ソフトボール連盟の主要メンバーである。

 キューバは野球大国で、五輪でも3度の金メダルを獲得。しかし近年はトップ選手の国外流失で、ナショナルチームの力は落ち、東京五輪には出場すらできなかった。WBCでも2006年の第1回大会は日本に次ぐ準優勝だったが、その後はベスト4にも残れていない。しかしながらMLBには、上記の選手以外にもホワイトソックスのホセ・アブレーユ、レイズのランディ・アロサレーナ、エンゼルスのライセル・イグレシアスなどトップ選手が目白押し。このメンバーが出られれば優勝候補の一角となるが、長年にわたる複雑な政治問題が立ちはだかっている。

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2022年4月13日のニュース