広島商が記録的白星!! 県勢最多22得点だ!! 20年ぶり聖地星&4元号勝利だ!!

[ 2022年3月24日 05:30 ]

第94回選抜高校野球大会第5日第3試合・1回戦   広島商22ー7丹生 ( 2022年3月23日    甲子園 )

<広島商・丹生>22得点で勝利した広島商ナイン(撮影・平嶋 理子)
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 広島商が16安打22点。春夏通じて広島県勢の甲子園最多得点を積み上げた。チームとしても1916年夏の19得点を106年ぶりに更新し4元号勝利も達成。長打は1本だけ。多くの先輩たちの思いも、それぞれがバットに込めた。

 春夏通算7度の全国制覇を誇るが、甲子園では02年春以来20年ぶりの勝利。18年夏に就任した荒谷忠勝監督も「選手が生まれていない時以来。感慨深いものがあります。でもまだ道半ば」と古豪復活の言葉を飲み込んだ。

 かの有名な真剣刃渡りも、新入生用のビデオに残るだけ。伝統の精神野球の時代ではない。「変えるべきものは変える」と改革に取り組むチームを、OBもバックアップした。広島の名捕手として活躍した達川光男氏には「どんな時でも我慢強く」と助言を受け、ソフトバンク・柳田悠岐からはスエットパーカ120着が届いた。

 周囲の期待を背に受けての快勝発進。9回に右前適時打で22点目を記した植松幹太主将は「校歌を歌う目標は一つ達成できた。でも失点に課題がある。帰ってからミーティングします」と先を見た。先に4元号勝利を挙げた広陵に負けてはいられない。「決勝で戦いたい気持ちは選手も持っている」と荒谷監督。ここからがスタートだ。(鈴木 光)

 ◯…広島商が22得点で丹生に大勝。広島県勢では夏も1916年広島商の19得点が最多だったため、春夏通じて甲子園での広島県勢最多得点を更新した。ちなみに選抜での1試合20得点以上は19年に山梨学院が札幌第一戦で奪った24得点以来、9度目。

 ◯…広島商が02年以来20年ぶりの選抜勝利を挙げ、大正、昭和、平成、令和の「4元号勝利」を飾った。昨夏の松商学園、高松商、今春の広陵に続き4校目。同一都道府県からの複数校達成は初。

 ◯…広島商は選抜通算20勝目。徳島商、松山商に並んで23位タイ。春夏通算63勝は単独12位。

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