ポニーリーグ 木製バットの大会開催発表 広澤克実理事長が明かした経緯と狙い

[ 2022年3月24日 16:14 ]

木製バットで練習するポニーリーグの選手
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 中学硬式野球のポニーリーグが、木製バットの大会を開催することを発表した。日本ポニーベースボール協会の理事長を務める広澤克実氏(本紙評論家)が開催までの経緯と狙いを明かした。

 「使用するバーチ素材のバットはエンゼルスの大谷選手やソフトバンクの柳田選手も使っており、子どもたちの中で使ってみたいという興味がわいた。また、需要が少ないことから中学硬式野球には低反発のバットの調達が難しいことがあり、それならば“木製バットを使ってみよう”ということになった」

 ポニーリーグでは、かねて障害予防の観点から「球数制限」や、中学1年生大会における「低反発バット」の使用などを実施してきた。今回は美津和タイガー株式会社の協力のもと、被災地を中心とした東北地方原産の木材にこだわり、バーチ素材を調達。大会開催に際しては保護者の負担軽減も考慮し、開催初年度にあたる本年度は協会本部より各チームに対して木製バット2本を贈呈することを決めた。

 「木製バットを使用することでバットの芯をより意識することができるし、打球が従来より弱くなることから、守備も一歩目がよくなる。技術向上も期待しています」

 広澤理事長は相乗効果にも期待。「美津和タイガーインビテーション・広澤克実杯全日本地域対抗選手権大会兼日本代表選手選考会」などで使用される。

 また、スポーツSDGsの実践、小中学生に対するSDGs教育も視野に、折れたバットは協会が回収。箸やスプーンに再生(リバース)して協会所属構成員に斡旋することも発表された。

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2022年3月24日のニュース