Bジェイズ・雄星、移籍後初実戦登板でヤンキース相手に2回4K 「最初にしては良かった」

[ 2022年3月24日 02:30 ]

オープン戦   ブルージェイズ9-2ヤンキース ( 2022年3月22日    ダンイーデン )

<ブルージェイズ・ヤンキース>移籍後初の実戦登板で2回を投げ4三振を奪う好投を見せた菊池(AP)
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 ブルージェイズに移籍した菊池雄星投手(30)が22日(日本時間23日)、フロリダ州ダンイーデンでのヤンキースとのオープン戦で初先発。2回投げて無安打1四球4三振だった。35球中22球がストライク。初回2死から4連続三振という上々の投球内容だった。

 最速95マイル(約153キロ)の速球とスライダーがさえ渡った。緊張があったという初回は先頭のリゾこそ歩かせたものの、以降の菊池は6人の打者をなで斬り。1回2死の場面でアンドゥハーから94マイル(約151キロ)のフォーシームで空振り三振を奪うと、2回も3人の打者から全て空振り三振を奪った。

 「最初にしては良かったと思います。初回ちょっとばらつきがありましたけど、2回に入ってすぐに修正できたというのは一番、収穫かなと思います」

 試合後、控えめにそう語った菊池だが、「ストライクを取れるようになりたい」と課題として挙げたスライダーは特に切れがあり、2回に投じた5球中3球で空振りを奪ったほど。実戦では初めてバッテリーを組んだジャンセンも、「全ての持ち球が良いが、最も目立ったのはスライダーだ」と表情を崩した。

 戦力が整ったブルージェイズは今季、優勝候補の呼び声高い。先発も層が厚く、昨季オールスターに選出され、3年総額3600万ドル(約43億5600万円)という好契約で獲得された菊池も5番手争い。地元メディアからチャーリー・モントーヨ監督に「菊池のような投手が先発5番手という強力投手陣をどう思うか」と質問が飛び、指揮官も「(菊池は)とても良かった。だから彼を獲得できた時にはエキサイトしたんだ」と満足げだった。

 「(開幕まで)試合も少ないですから、気持ちよく入れるためには、結果を求めながらというところはありました」という菊池。先発5番手確保&新天地での飛躍に向けて最高のスタートを切ったことは間違いない。(ダンイーデン・杉浦大介通信員)

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2022年3月24日のニュース