世代交代待った!! “熱男”松田が15年連続の開幕三塁勝ち取った 藤本監督示唆「結果出した」

[ 2022年3月24日 05:30 ]

ダッシュでタイムを測定するソフトバンク・松田(撮影・中村 達也)
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 開幕三塁は熱男!ソフトバンクの藤本博史監督(58)が23日、松田宣浩内野手(38)を25日の日本ハムとの開幕戦で先発起用することを示唆した。三塁はリチャード内野手(22)らと争った激戦区だったが、オープン戦で打率・345と結果を残した松田が勝ち取った。17年目のベテランが世代交代の波に打ち勝ち、15年連続で開幕の舞台に立つ。

 熟考を重ねた末の決断だった。春季キャンプから約2カ月にわたり競わせてきた激戦区の三塁。「競争」をテーマに掲げてきた藤本監督は有言実行の答えを出した。

 「マッチ(松田)は競争でしっかり(結果を)出した。競争とあおってきた以上、勝った選手を出す」

 昨季4位のチームは世代交代の過渡期を迎えているが、松田は打ち勝った。オープン戦13試合出場で打率・345、1本塁打、6打点。19日の広島戦では途中出場で2打席連続二塁打を放つなど存在感を示し続けた。「自分が打てるか、打てないか。特に誰がライバルとかはない。仕事の準備をするだけ」。ライバルは己だけと言い聞かせ、確実性を重視した新スタイルで結果を残し、15年連続の開幕スタメンを勝ち取った。

 最大のライバル・リチャードはオープン戦15試合出場で打率・195。1本塁打、8打点も好不調の波が激しかった。22、23日は広島との2軍戦にも出場したが、2試合連続無安打に終わった。新人の野村勇は2本塁打をマークしたが、17打席で6三振と粗さが目立った。指揮官は「開幕スタメンが1年間レギュラーではないし、シーズンに入っても競争は当然ある」と若手2人にさらなるアピールを求めた。

 藤本監督は「僕の中では決まってます」と開幕オーダーを固めたとも話した。対戦する日本ハムの開幕投手はドラフト8位新人の北山に決まり、「いいじゃないですか、新庄監督らしくて。2打席回ってこないくらいの意識を持って、1回でつぶすぐらいの気持ちでいってもらいたい」と攻撃陣にハッパをかけた。

 「試合は勝たないといけない。負けても育ったらいいというのではない」と指揮官。勝利最優先のため松田に三塁を託し、ビッグボスとの激突で注目が集まる開幕戦に臨む。(福井 亮太)

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2022年3月24日のニュース