東芝・西村「持ち味」の粘り発揮 公式戦初登板初先発で5回零封 智弁学園出身ルーキー左腕

[ 2022年3月9日 05:30 ]

第76回JABA東京スポニチ大会第3日Aブロック   東芝3ー8鷺宮製作所 ( 2022年3月8日    大田 )

<鷺宮製作所・東芝>5回無失点の好投を見せた東芝の先発・西村(撮影・木村 揚輔)
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 甲子園準Vの実力を見せた。智弁学園出身の東芝の新人左腕・西村が、5回を4安打無失点と好投した。4四死球を与えるなど毎回走者を背負ったが「粘りの投球ができるのも持ち味であるので、自分らしく投げられた」と手応えを口にした。

 社会人の公式戦は初登板初先発。チームが決勝トーナメント進出を決めた前日に、平馬淳監督から先発を告げられた。「緊張するだろうなと思ったが、思ったよりしなかった。真っすぐで最後まで打ち取るイメージで投げた」と力強く腕を振り、自己最速を2キロ更新する143キロもマークした。1点リードを守って降板。チームは延長タイブレークの末に敗れたが、18歳の堂々の投球を平馬監督は「まだ課題はありますけど、しっかり0点で抑えたことは自信にもなると思う」と称えた。

 エースとして臨んだ昨夏の甲子園では準優勝。同期の阪神ドラフト4位・前川とは、2月11日に行われた卒業式で久しぶりに再会し「お互い頑張ろう」と励まし合った。それぞれの舞台で高みを目指し、さらに成長していく。(田中 健人)

 ◇西村 王雅(にしむら・おうが)2004年(平16)1月17日生まれ、京都府出身の18歳。中学時代は京都シニアでプレー。智弁学園では1年夏と3年春夏の甲子園に出場し、3年夏は準優勝。1メートル71、75キロ。左投げ左打ち。

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2022年3月9日のニュース