中日・鈴木 プロ5年目の初先発で5回無失点「ルーキーのような感覚で投げた」、混戦ローテ争い割り込むか

[ 2022年3月9日 05:30 ]

オープン戦   中日1ー4オリックス ( 2022年3月8日    刈谷 )

<中・オ>5回無失点の好投を見せた鈴木(撮影・椎名 航)
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 通算102試合はすべて救援。公式戦、オープン戦を通じてプロ5年目で初めて先発マウンドに上がった中日・鈴木が5回無失点の一発回答で、し烈な先発争いに名乗りを上げた。

 「しっかり1イニングずつアウトを取っていくことを考えた。(先発は)ワクワクした感じ。ルーキーのような感覚で投げた」

 先発は社会人ヤマハ時代の17年の都市対抗予選以来。初回先頭からの連打など計6安打で走者を背負っても、要所でキャンプ中に大塚投手コーチから伝授された打者の手元で鋭く落ちる縦のカットボールがさえた。5回無死二塁からは3者連続で空振り三振。これまで3回だった自己最長を一気に更新する5回を投げきった。

 17年ドラフト1位で、19年には14セーブの実績。過去2年間は中継ぎで結果を残せず、昨季は横手投げにも挑戦した。上手投げに戻した今春はキャンプ中の2月中旬に先発転向を命じられ、大野雄や柳に調整法を聞くなどして備えた。最速150キロを計測して無四球と制球も安定。立浪監督も「自信を持てば球も速いし力もある。非常に期待が持てる」と評価した。

 先発陣は大野雄、柳、小笠原の3人まで確定で、4番手以降は若手、ベテランが入り交じった大混戦。「もう一度、初心に帰ってやっていく」と無心で腕を振る鈴木がダークホースになりそうだ。(中澤 智晴)

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