阪神甲子園球場のLED照明がお披露目 筒井コーチ「見やすくなっている」

[ 2022年3月9日 19:25 ]

<甲子園球場 LEDお披露目会> LED照明でラッキーセブンの演出がされる (撮影・平嶋 理子)
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 阪神甲子園球場では22年からパナソニック株式会社による最新鋭のLED照明が導入され、9日に同球場において「LED照明演出お披露目会」が行われた。

 最新技術が導入されても、甲子園特有の温かみのある空間の色味は継承される。甲子園球場から各地球場に広まった伝統のカクテル光線は、LEDの普及によって各地球場から姿を消しつつあったが、パナソニック社は開発に約2年かけ、国内球場初となるLEDでのカクテル光線の再現を実現。橙色と白色2色のLED照明を甲子園仕様で開発した。

 また、756台ある照明器具の角度を緻密に設定し、球場外に漏れる光を抑えた狭角配光を実現。球場内外のどこからも見ても不快なまぶしさを感じさせない、優しい光環境を実現した。実際に今月4日にナイター練習が実施された際に、筒井外野守備走塁兼分析担当コーチは「LEDに変えていただいて、どうかなって部分はあったんですけど、むしろ見やすくなっている」と歓迎していた。

 瞬時点灯・消灯が可能なLED導入によって、新たな照明演出も導入。甲子園球場の鉄塔照明を活かして「虎模様」や「THマーク(球団ロゴ)」などを、ドット絵のように図柄や文字を表示する。従来の照明からLED照明に切り替えることで、ナイター照明の使用に伴って排出されるCO2を約60%抑制することが可能になるなど、環境面への配慮もなされた照明導入となっている。

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