阪神ドラ1・森木 大器の片りん見せつけた!矢野監督の前で打者7人から4奪三振「それなりに良かった」

[ 2022年3月9日 05:30 ]

シート打撃に登板した阪神・森木(撮影・奥 調)
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 阪神ドラフト1位・森木大智投手(18=高知)が8日、初めての実戦形式として鳴尾浜球場でシート打撃に登板し、大器の資質を改めて見せつけた。1軍野手も参加した中、打者7人から4奪三振。視察に訪れた矢野監督にも直球で押す投球を披露し、11日の教育リーグ・中日戦で予定する実戦デビューに備えた。

 森木は初めての“対戦”を終え、ホッとした表情を浮かべた。2軍が見舞われたコロナ禍の影響で約2週間遅れで実現した初の実戦形式。十二分に大器の片りんを示した。

 「初めは(球が)ばらつくかなと思った。マウンドの傾斜も合わなくて、初球が暴投になったけど、それなりに良かった」

 やや緊張した面持ちで上がったマウンド。1人目の遠藤には3球連続でボール球になった。走塁練習も兼ねる形で走者が塁上にいたため最初はクイック投法で投球。首脳陣に促される形で、1月から取り組む2段モーションに変え、すぐに本来の投球を取り戻した。

 常時140キロ台後半の直球を投げ込み、カーブ、スライダー、スプリットの3種類の変化球も駆使。「いいバッターばかりなのは分かっていた。その中で自分の真っすぐで押せるかがテーマだった」。1軍から実戦調整で参加した坂本、木浪らに直球主体で勝負。1軍実績もある陽川、高山からは外角直球で連続三振に奪った。

 最速151キロは1球の単発ではなく、数球で計測した。計36球を投げてバットの芯で捉えられた打球は、中野に許した中前の1本だけ。試運転と呼ぶには圧巻の内容だった。

 コロナ下だった安芸キャンプ終盤の先月25、26日は自主練習、同27日からはホテル待機を強いられ、帰阪も3月までずれ込んだ。そんな影響を感じさせず、安藤2軍投手コーチは「ちょっと調整がなかなかできない中で、よく投げたんじゃないかな」と高評価した。

 実戦デビューへの準備も整った。手始めに11日の教育リーグ・中日戦(鳴尾浜)では1イニングを予定。「変わらず自分の真っすぐに自信があるので。それをどんどん押していけるように」。力強く階段を一つ上がった。(石崎 祥平)

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