日本ハム・ドラフト8位北山がOP戦2戦、3回で8三振 武田コーチ「あれは化けもん」 守護神抜てきも

[ 2022年3月9日 20:08 ]

オープン戦   日本ハム6―1ロッテ ( 2022年3月9日    鎌ケ谷 )

<日・ロ>6回から登板した北山 (撮影・西川祐介)
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 日本ハムのドラフト8位ルーキー・北山亘基投手(22)が驚異の奪三振ペースだ。6回からの2イニングを最速151キロの直球にフォーク、カーブを織り交ぜ5三振。3者連続Kでオープン戦デビューした3日のヤクルト戦に続き、2戦3イニングで計8三振と飛ばしまくった。

 「きょうも前回同様、真っすぐで押す自分の持ち味が出せた」。収穫は先頭のロッテ・田村をフルカウントから見逃し三振に片付けた1球。「カットボールとスライダーの間の球速帯を試したかったので、良かった」とうなづいた。

 ビッグボスこと新庄剛志監督(50)の“リクエスト”にも応えた。「ベンチから“1人だけでいいから、ワインドアップで投げて”とジェスチャーされて。それをレアードさんに試して、いい形(見逃し三振)で抑えられた」。京産大時代のセットポジションから、京都成章時代のワインドアップへ。安心したのも束の間、指揮官から再びワインドアップの指示が出たが、7回2死から藤岡を空振り三振に仕留め、事なきを得た。「どっちも投げられるんですけど、ワインドアップの方が力ます投げられるので、きょうは自分の引き出しとして出せたのかな、と思います」と笑顔を振りまいた。

 見守った武田勝投手コーチ(43)はうれしい悲鳴を上げた。
 「あれは化けもんですよ。プロの打者相手に物おじしないでドンドン攻めている」と切り出すとルーキーの大役抜擢まで示唆した。「真っすぐにしろ、変化球にしろ空振りを取れるし…。クローザーでもすぐ使えるような存在なので杉浦も含め、残り少ないオープン戦で誰になるか見極めたい」。昨季は広島の栗林良吏投手(25)がルーキー守護神として37セーブを挙げ新人賞を獲得。今後はプロの壁に当たるだろうが、昨季28セーブの杉浦稔大(30)に代わり、北山がもしかしたら…と期待を抱かせる快投だった。

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2022年3月9日のニュース