広島・九里 初バッテリーの女房役・磯村に感謝 コロナ療養中に支えてくれた夫人には「最初に報告したい」

[ 2021年6月30日 22:26 ]

セ・リーグ   広島1-0巨人 ( 2021年6月30日    東京D )

<巨・広>栗林(中央)からウイニングボールを受け取る九里。右は長野 (撮影・森沢裕)
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 広島・九里亜蓮投手(29)が5月19日の巨人戦以来、42日ぶりの6勝目を挙げた。「山口さんがいい投球をしていたので、何とか先に点をやらないように。その気持ちだけを持って投げた。勝てて良かった」。8回1死まで無安打投球を続けた山口とは対照的に8回2死で救援を仰ぐまで3者凡退は2度だけ。我慢の粘投が報われた。

 不運な内野安打が重なった初回無死一、二塁では丸を二ゴロ併殺打。前夜2発6打点の岡本和に四球を与えた後、巨人が仕掛けた重盗では松原の本塁突入が佐々岡監督のリクエストでアウトへ覆り、何とか無失点で切り抜けた。

 「あの時は変に絶対ゼロで抑えると思うと良くない投球をしてしまう。打者と勝負した中でどういう結果になるかと思って投げていたので、その結果、ダブルプレーを取れて良かった」

 磯村とは初バッテリー。右打者の内角を突くなどベース板を広く使い、多彩な変化球も駆使。単打6本で本塁を踏ませず、「しっかり真っすぐを使っていこうと話をしていた。いいリードをしてくれた。試合前に限らず、試合中もいろんな話をしながら、組み立てられた。いろんな球種を使いながら、しっかりリードしてくれた」と振り返った。

 5月下旬に新型コロナウイルス陽性で離脱し、復帰後は2戦2敗。前夜は同期の大瀬良が打ち込まれるなど、2人そろって白星から遠ざかったことが低迷にもつながっていた。佐々岡監督からも奮起を促され、「ふがいない投球をしていた。チームが勝てる投球をしようという気持ちでマウンドに上がった」とうなずいた。

 復帰から3戦目にして今季最多に並ぶ124球を投げ抜き、6勝目はチーム最多。「コロナ(で隔離された)期間は奥さんが近くでサポートしてくれたので体重が落ちることなく過ごせた。勝てたことを、まず最初に報告したい」と感謝を込めた。

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2021年6月30日のニュース