広島・九里「先に点をやらない」山口の無安打投球に動じず6勝 均衡破る伏兵の一発に佐々岡監督「まさか」

[ 2021年6月30日 21:26 ]

セ・リーグ   広島1ー0巨人 ( 2021年6月30日    東京D )

<巨・広>ヒーローインタビューを終えガッツポーズの九里(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 広島は先発の九里が巨人の先発・山口との投手戦に一歩も引かなかった。山口が7回まで無安打投球を見せる中、九里は「先に点をやらない、その気持ちだけを持って投げた」と、要所を締める投球で7回まで0を並べた。

 息詰まる投手戦の均衡を破ったのは伏兵の一発だった。8回1死、野間が19年7月26日のヤクルト戦以来2年ぶりとなる今季1号先制ソロ。これに佐々岡監督は「ノーヒットの中での一発は大きかった。最近調子が良くてスタメンに使ってますけど、まさか一発っていうのは考えていなかった。ナイスホームラン」と喜んだ。

 九里は8回に安打と四球で2死一、二塁となり降板。このピンチも2番手・バードが丸を右邪飛に抑え得点を許さなかった。9回には守護神のドラ1・栗林が岡本和、坂本を連続三振に仕留めるなど3人で斬り、完封リレーを成し遂げた。

 先発の九里は7回2/3を124球投げ、6安打無失点の投球で今季6勝目(5敗)。「1軍に戻ってきて、2試合不甲斐ないピッチングをしていたので、どうにかチームが勝てるようなピッチングをと思ってマウンドに上がったので勝って良かった」とホッとした表情を見せた。指揮官も「磯村と本当にナイスバッテリー。上手く攻めた中での結果」と称賛した。

続きを表示

この記事のフォト

2021年6月30日のニュース