6月4戦4勝で月間MVPクッキリ! 阪神・青柳、自己最多9Kでチーム単独トップ7勝目

[ 2021年6月30日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神5-3ヤクルト ( 2021年6月29日    甲子園 )

<神・ヤ(10)>阪神先発の青柳(撮影・北條 貴史)
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 「ゴロキング」が一転、奪三振ショーで仕事を果たした。阪神・青柳は7回5安打2失点の好投でチーム単独トップの7勝目。本来はゴロアウト量産タイプが自己最多の9奪三振で強力打線を抑え込んだ。

 「僕自身は変えたことは特にないので梅野さんの(配球の)組み立てで三振が多かったのかなと思いますね」

 “ロケットスタート”でこの一戦に懸ける気持ちを体現した。初回は3者連続三振。試合後に矢野監督も「飛ばしている感じには見えた。青柳の投球が流れを呼んでくれた」と称えたように“入れ込んで”腕を振った。2回に侍ジャパンでは同僚になる村上に先制ソロを被弾したが、空回りはしなかった。

 その後は、走者を背負いながら粘投。帝京大のチームメート・塩見から2三振を奪うなど1、2番を無安打に封じて中軸の前に走者をためなかった。自身が分岐点に挙げたのは4回。1死二、三塁とされ中村の犠飛の1点でしのぎ「ランナーが出ても最少失点で粘れましたし、一番は中村さんのところで犠牲フライで1点で抑えたのが大きかった」と力強くうなずいた。

 バットでも貢献した。2回2死一塁で初球をたたいて三遊間を抜く左前打で好機拡大。「初球は真っすぐだろう」と積極性を前面に出し7連打という記録的猛打を演出した。

 チームの甲子園での連敗も5で止める価値ある1勝で6月は4戦4勝、防御率1・20で月間MVPの有力候補に挙がることは確実。矢野監督も「ジャパンに選ばれたことが自信になっているし、技術も気持ちも、どっちの成長も今のヤギにはある」とローテーションの柱の力投に目を細めた。

 「投げる試合は全部勝ちたい。チームが連敗していないのが一番いいですけど、たまたまそういう(連敗している)ところで勝てたという感じ」

 周囲の信頼も力に変え、背番号50はまだまだ伸びていく。(遠藤 礼)

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