ソフトバンク・千賀 五輪代表追加招集見えた!3軍戦で99球&156キロ 侍の建山コーチ「有力候補」

[ 2021年6月30日 05:30 ]

3軍戦   ソフトバンク12ー2大分B―リングス ( 2021年6月29日    タマスタ筑後 )

3軍戦に先発した千賀(撮影・中村 達也)
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 1軍昇格秒読み。侍招集も見えた!4月に左足首じん帯を損傷したソフトバンクの千賀滉大投手(28)が29日、タマスタ筑後で大分B―リングス(九州アジアリーグ)との3軍練習試合に先発した。負傷後3戦目で5回1/3、99球を投げ1失点。昇格条件の100球前後をクリアした。最速も156キロと、視察した侍ジャパンの建山義紀投手コーチ(45)に回復をアピール。東京五輪の侍追加招集も濃厚な情勢となってきた。

 “ラストサムライ”につながる1軍合流になる。昇格へ最終テストとなった負傷後3度目の実戦登板。千賀は復帰後最多の99球。4安打1失点で最大の目標である100前後の球数に到達した。
 「球数もクリアできたし、不安なく体は準備できた。復帰を思いながらリハビリを過ごしてきたので、1軍復帰となると感慨深いものがある」

 5回にはセーフティーバントを処理。アウトにはできなかったが、素早くマウンドを降り捕球した。左足首の1歩目に不安を抱えていただけに「フィールディングやカバーの1歩目を気にならずに切れたことが一番良かった」とひと安心した。

 緊急視察した侍ジャパンの建山投手コーチは追加招集を示唆した。「もちろんリストアップした時から彼は候補。(内定発表の時は)焦らすことが一番いけないので外したが、有力候補なのは間違いない。前回登板に比べると飛躍的に良くなっていた」。4月の左足首じん帯損傷で五輪出場は絶望的ともみられていたが、予想よりも早い回復と巨人・中川の負傷辞退もあり代替候補に急浮上した。

 先発、中継ぎもこなせる「万能腕」の起用方法も言及した。「一番の力を発揮してくれるのは先発だが、来てくれることがあれば、いろんなところをやってもらう」。高い奪三振率に豊富な中継ぎ経験もある。さらに「彼のフォークはどの国にでも通用する」と付け加えた。決断時期については「数日中に」と話した。
 これでリハビリ工程は完了。「1軍復帰までのプランはひとまず順調にこれた。1軍に呼ばれるのを待つだけ」と千賀は言い切った。さらに、倉野ファーム投手統括コーチは「来週1軍になっても戦力になる」と太鼓判を押した。7月6日からのロッテ2連戦で1軍復帰が濃厚となった。

 「今持てるベストをしっかり出すのが絶対条件だと思っている。そのためにいい準備をしないといけない」と千賀。リーグ3位に沈むチームにも、東京五輪で金メダルを目指す侍ジャパンにも、必要不可欠な存在だ。

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2021年6月30日のニュース