心に残る選手応援歌 提唱したいコロナ収束後の“新旧融合”観戦スタイル

[ 2021年6月30日 09:00 ]

DeNA・オースティン
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 DeNAのタイラー・オースティン外野手(29)が、打率リーグトップ(29日現在)を走っている。ネフタリ・ソト内野手(32)とともにコロナ下で来日が遅れたが、それを取り戻す活躍。本拠地の打席では、別会場で演奏する応援歌がスピーカーで流れると、「オースティン・パワーズ」に期待しファンの拍手にも力がこもる。

 [音符]夢を運ぶひと振り 君が刻むヒストリー~、

 10、11年に在籍したターメル・スレッジ外野手の応援歌の流用。記者は、11年もDeNA担当だったので「スレッジ・ハンマー」は鮮明に覚えている。

 そこで記者の心に残るDeNA歴代助っ人応援歌を紹介したい。

 ◆カルロス・ポンセ
 メキシコ民謡「ラ・クカラーチャ」の替え歌は最高にはまった。「ポ、ポ、ポ、ポ~ンセ」と幼少期に歌った。実際は「バモス(さあ行け)、ポンセ」。チャンステーマに加えてもらえないか。「ま、ま、ま、ま~き」とか。

 ◆ジェームス・パチョレック
 映画「大脱走」のテーマ。応援歌を知ったあと名作を見たが、頭からパチョレックが離れなかった。

 ◆ロバート・ローズ
 球団応援歌に残る名曲。98年日本一の立役者の応援歌は、DeNAファンの中では神格化されている。

 ◆ブレッド・ハーパー
 スレッジと同時期(10、11年)に在籍。
 [音符]それ行け、一発ハーパーの歌詞。当時小学生の長男が「ハーパー、頑張らないとクビになる」と期待を込め [音符]それ行け、失職パーパー、と歌っていたので忘れない。

 コロナ下の影響で、観戦は生楽器の応援は極力控えられ、プレー音が鮮明にファンに届く。手拍子中心の応援スタイルに「静かな球場の雰囲気もいい」の声もある。

 だが応援歌で球団、選手の歴史を心にとめているファンも多いだろう。記者がそうであるように。だから楽器の応援は賛成。一方、試合中に耳に届く音も逃したくない。

 そこで提唱したい。コロナ下が収まり球場に見慣れた光景が戻ったら…。選手の応援歌は1巡目だけ楽器を使い、あとはファンの肉声に任せ、音を堪能する機会を広げてはどうか。新旧の観戦スタイルをうまく融合しながら、感動を積み上げていければと考える。(記者コラム・大木 穂高)

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2021年6月30日のニュース