「最強2番」も悪くない 阪神・佐藤輝が2度目の2番起用で変則・高橋礼撃ち

[ 2021年3月7日 05:30 ]

オープン戦   阪神3ー1ソフトバンク ( 2021年3月6日    ペイペイドーム )

<ソ・神>初回1死、左前打を放つ阪神・佐藤輝。投手・高橋礼(撮影・岡田 丈靖)
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 初打席初本塁打など鮮烈なオープン戦デビューを飾ったドラフト1位・佐藤輝(近大)は前日の3番に続き、この日は2番で先発した。2月9日の日本ハム戦以来2度目の2番起用でも、豪快なスイングは不変だった。

 「特に(意識は)変えずに、積極的に振るというのは思っていました」
 その姿勢は初回1死の第1打席でさっそく実った。19年新人王の下手投げ右腕・高橋礼に2球で追い込まれるも、3球目の内角の低めスライダーをうまくさばき、左翼前にはじき返した。「最初の安打もたまたま…」と本人は謙そんも、前日の石川に続いて日本一軍団の好投手から結果を残すのが頼もしい。
 2死一塁で迎えた3回の2打席目は高速クイックにタイミングを外され、豪快に3球で空振り三振。5回2死無走者の第3打席は3ボールから甘く入った直球を捉えて大飛球を放ち、観衆をどよめかせた。中堅フェンスぎりぎり手前で捕球されたが、凡退一つ取っても、絵になる新人だ。
 「記憶の限りでは初めて」。そう語ったアンダースローとの人生初対戦。その先に「今まで体験したことのない、特殊というか独特のボールだった。交流戦、日本シリーズで当たったときは打てるように頑張ります」と明るい未来も見据えた。
 矢野監督はこの日の2番起用について「いきなりシーズンに入って2番に入るよりは、1回でも2回でも経験をしておけば多少なりともスムーズに入れるところもあるかなと。どうなるかは分からないけれど、オプションの中ではありえる」と選択肢の一つとした。あらゆる経験が大型新人を成長させていく。 (阪井 日向)

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