エンゼルス・大谷、あっさり161キロ!「球速は必然的に上がってくる」初実戦手応え5奪三振

[ 2021年3月7日 02:30 ]

オープン戦   エンゼルス7-3アスレチックス ( 2021年3月5日    メサ )

<アスレチックス・エンゼルス>初回を抑え笑顔を見せる大谷(エンゼルス提供)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が5日(日本時間6日)、アスレチックスとのオープン戦で実戦初登板。41球、1回2/3を投げて3安打1失点、5つのアウトは全て三振で奪った。球場の計測システム「トラックマン」で最速100マイル(約161キロ)を記録。宝刀スプリットは、右肘の故障前を上回る落差と切れ味が際立った。

 投手にとって全ての軸は直球だ。大谷は「最初(の実戦登板)だったので、比較的軽くいこうかと思った。特にカウント球は」としたが、直球は常時96マイル(約154キロ)以上を計測。ほぼベストメンバーのア軍の強力打線を圧倒した。

 最速は初回1死二塁、オルソンへのカウント2―2からの外角直球。100マイル(約161キロ)を計測し、19年に36本塁打した左の強打者から空振り三振を奪った。「マックスがいくつかというのは基準でしかない」。その素っ気なさが、状態の良さの裏返しだった。

 2月27日のライブBPに続き、3月初旬に100マイルを立て続けに計測。日本ハム時代にもない仕上がりの早さだ。右腕を振る恐怖感も感じさせず「球速は必然的に上がってくるものかなと思っている。結果的に目安にできればいい」と伸びしろまで口にした。

 打者では3日のオープン戦で、メジャー自己最長の468フィート(約143メートル)の一発。米スポーツサイト「ジ・アスレチック」によれば、15年の動作解析システム「スタットキャスト」導入後、投手で飛距離460フィート(約140メートル)以上の本塁打はグレイ(ロッキーズ)のみ。100マイル以上は124投手が計測したが「大谷はそれを同じ週に記録した」と驚きを持って伝えた。

 類いまれな直球と飛距離。大谷はすでに、二刀流の醍醐味(だいごみ)の一片を示している。

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