常総学院エース・秋本「一番自信がある」宝刀チェンジアップ手応え 3回1安打無失点

[ 2021年3月7日 05:30 ]

練習試合   常総学院2―0水戸葵陵 ( 2021年3月6日    常総学院グラウンド )

<常総学院・水戸葵陵>3回1安打無失点の好投を見せた秋本(撮影・柳内 遼平)
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 38球中1球しか投げていない。それでも自信を深める1球だった。常総学院のエース右腕・秋本璃空(りく=2年)が宝刀を抜いたのは2回2死。水戸葵陵の7番に投じたチェンジアップは落差たっぷりでワンバウンドし、空振り三振を奪った。「一番自信がある」と自負する決め球だ。

 昨秋の関東大会。決勝の高崎健康福祉大高崎(群馬)戦に先発した秋本は8回8失点と打ち込まれ、優勝を逃した。「絶対的な決め球とボール球で勝負できる配球を身につけたい」と冬の期間は1週間で約300球のブルペン投球を行い、チェンジアップを磨いた。日本ハムなどで投手として活躍した島田直也監督から同球種を投げるコツとして「コースより高さ」と助言を受け、今年初の対外試合で体現。「打者が届かない(低めの)ボールで三振を取れた」と笑みがこぼれ、指揮官からも「あれでいい」とお墨付きをもらった。

 冬の取り組みの集大成となる1球。先発で3回1安打無失点に抑えて4三振を奪い、直球も自己最速にあと2キロに迫る143キロを計測し「1戦目にしてはよかった」と言った。2番手で3回完全の最速146キロ右腕の大川慈英(じぇい=2年)と「2人で勝っていきたい」と力を込めた。(柳内 遼平)

 ◆秋本 璃空(あきもと・りく)2003年(平15)9月22日生まれ、埼玉県出身の17歳。小1で野球を始める。栄中では江戸川中央シニアに所属。常総学院では2年秋からベンチ入りし、背番号1を背負う。昨秋の公式戦は9試合で7勝2敗、防御率1・65。50メートル走6秒8、遠投110メートル。1メートル78、80キロ。右投げ右打ち。

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