エンゼルス・大谷、進化の「えぐいスプリット」投球分析家がダルがビックリ実戦初登板

[ 2021年3月7日 02:30 ]

オープン戦   エンゼルス7-3アスレチックス ( 2021年3月5日    メサ )

<アスレチックス・エンゼルス>オープン戦で力投する大谷(エンゼルス提供)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が5日(日本時間6日)、アスレチックスとのオープン戦で実戦初登板。41球、1回2/3を投げて3安打1失点、5つのアウトは全て三振で奪った。球場の計測システム「トラックマン」で最速100マイル(約161キロ)を記録。宝刀スプリットは、右肘の故障前を上回る落差と切れ味が際立った。

 復活ではなく、進化といえる1球だった。最後の41球目。2回1死一、二塁から、右打者のキャンハに対して投じたのはスプリットだった。

 やや外角、ベルトほどの高さへ向かったボールは一転、内角のボールゾーン、地面すれすれまで鋭く沈んだ。打者の右足に当たりそうになるほどの落差と切れ。大谷も「スプリットは変化が良かった。満足している」と手応えを口にした。

 メジャー1年目の18年。その切れは絶賛され、米メディアは「悪魔のよう」とした。この日は「ピッチングニンジャ」として有名な、弁護士で投球分析家のロブ・フリードマン氏が「Ridiculous Splitter(えぐいスプリット)」と称した。パドレスのダルビッシュはツイッターで、フリードマン氏が投稿した大谷のスプリットの動画を、驚いた表情の絵文字付きでリツイート。落差と横への変化量がミックスされた宝刀は、過去にないほど鋭利に研がれていた。

 5三振のうち3つがスプリット。大谷は「決め球でしか使わないようにしていた。(若い)カウントからどんどん投げる球でもいい」と投球の幅を広げる意向も明かした。

 18年10月の右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)から約2年5カ月。「投手・大谷」は進化して戻ってくる。

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