ソフトバンク・松田「ギータより1本でも多く!」柳田超え本塁打数ノルマに掲げる

[ 2021年1月26日 05:30 ]

階段登りでトレーニングをする松田
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 2021年の熱男は、ギータよりも「鷹(たか)く!」――。ソフトバンクの松田宣浩内野手(37)が25日、福岡県久留米市内で自主トレを公開。昨季チーム最多29本塁打の後輩・柳田悠岐外野手(32)を上回るアーチ数を己のノルマに掲げた。昨季、連続試合出場が815試合で途切れるなど不本意な成績に終わったベテランが、高い目標を持ってシーズンに臨む。

 不振を極めた昨季の成績を振り払うように、プロ16年目に挑む松田は「俺、元気やぞー!」と叫びながら高良神社の石段130段を7本、駆け上がった。最後に本殿で祈願。38歳シーズンでの復活と好結果、パ・リーグMVP男に本塁打数で勝つことを願った。

 「今年の目標としては全試合出たい。この思いがあるから準備できたし、妥協することもなかった。プラス、やっぱり個人的にはギータと本塁打競争をし合うという、大きなテーマを掲げたい。ギータより1本でも多く!」

 今、プロ野球の世界で最も脂の乗った選手・柳田を上回るという高い目標。これぞ、ベテランの意地だ。昨季で連続試合出場が815試合で途切れ、連続30本塁打も2年でストップした。だからこそ今季は勝負にこだわるべく、年始から宮崎県内での自主トレで徹底して振り込んだ。

 この日、球場でのフリー打撃では投手のスローボールを33スイング。「いい練習ができた。キャンプもいい形で入れると思う」と手応えも抜群だ。

 ソフトバンク打線の顔とも言える熱男とギータ。シーズン中の本塁打競争は柳田が1軍で出場し始めた2011年から始まった。昨季までの10年で、松田の“7勝3敗”。16年までは6連勝だったが17、18、20年は負けた。特に昨季は、過去最大の16本差をつけられて「13―29」。完敗したことが発奮材料となっている。

 「アイツに絶対、負けるわけにはいかんという思いで。自分に力があれば出られる。結果を出せば出られる。そういう世界なんで、こだわってバットを振っていきたい。ギータより本塁打を打つ。“鷹く!”意識を持ってホークスらしく、いっちゃいましょう」。新スローガンも交えて、爽快に、左の大砲に対し宣戦布告した。

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