高知商・津野浩、大阪桐蔭・徳山壮磨…記憶に残る甲子園控え投手たち

[ 2021年1月26日 14:06 ]

21年ドラフト注目の早大・徳山
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 29日に選抜高校野球の出場校を決める選考委員会が初のリモートで行われる。

 甲子園大会では当然各校のエースに注目が集まるが、時には背番号2桁の控え選手に「この子いいなあ」と目が行く選手がいる。最初に注目したのが82年に春夏の甲子園に出場した高知商の控え投手だった。

 試合中、救援に備えブルペンで投げるボールをネット裏の記者席から見ているとストレートがすばらしい。背番号からメンバー表で調べると「津野浩」とあった。まだ2年生で「来年が楽しみだ」と思ったものだ。翌年、記者が日本ハム担当となったため3年時の投球は見ていないが、その年のドラフトで日本ハムに入団して再会。まだ19歳の2年目に開幕投手を務めたのだから、順調に成長してくれたとうれしかった。

 最近では早大のエースに成長し、今年のドラフト上位候補の徳山壮磨。大阪桐蔭の控え投手として1年秋の神宮大会に出場した。エースは150キロをマークした左腕の高山優希(日本ハム)。準決勝の高松商戦の4番手として1イニングを投げた。まったく目立たなかったが、ボールの質、投げっぷりの良さが脳裏に刻まれた。

 翌年のセンバツには上級生のケガでベンチ入り。試合前の取材ではドラフト候補として高山に注目が集まり、記者の取材が集中していた。そんな徳山に神宮大会の記憶があったから話を聞いた。初々しい受け答えに好感を持った。「来年エースになって甲子園で会おう」と激励したら、翌年のセンバツではエースとして優勝に貢献。すばらしい投手になっていた。

 今月5日、早大の練習始めで徳山にその話をしたら「もちろん覚えてますよ。甲子園室内の取材で僕のところには誰も記者さんが来てくれなかったんですよね。そんな中で来てくれたんでうれしかったです」と笑った。

 ストレートは151キロまでアップし変化球もスライダーを軸に制球力もある。2年先輩の森下(明大―広島)早大の1年先輩・早川(楽天)ら身近な選手がプロ入り、活躍を見て刺激を受けている。ヒョロっとした控え投手が5年後にはドラフト上位候補生に。早実時代、荒木大輔(ヤクルト2軍監督)の控え投手だった石井丈裕(法大―プリンスホテル―西武)が沢村賞投手に成長した例もある。今年のセンバツは、控え投手の未来を描きながら見るのもおもしろい。(落合 紳哉)

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