いきなり藤浪!阪神ドラ4栄枝 ブルペン捕球で驚がく「全然想像と違った。初めは苦労しました」

[ 2021年1月26日 08:30 ]

ノックを受ける合間に笑顔を見せる栄枝
Photo By 代表撮影

 阪神のドラフト4位・栄枝(立命大)が25日、藤浪の投球に驚愕(きょうがく)した。鳴尾浜での新人合同自主トレ終了後に応じたオンライン取材で、率直な感想を口にした。

 「いきなり藤浪さん?と思いました。実際に受けてみると全然想像と違った」

 プロ入り後、新人以外の投球を受けたこともなければ、座って捕球する機会もなかった。なのに…。昨季、球団最速の162キロをマークした剛球は、動画で予習していた“バーチャルリアリティー”をはるかに超えていた。

 「スピードも速いですが、リストも長くて、すごく近いというか、捕っていて感覚が違う。初めのほうは(捕るのに)苦労しました。もっとブルペンに入って、早く感覚をつかまないといけない」

 圧倒された。スピード、球威、キレ、軌道。何もかも、これまで知る世界とは違った。厳しい現実を思い知らされたと言っても、過言ではない。だが、その凄さを実感できたからこそ、キャンプインを前にさらなる高みを目指すことができる。

 「新人だからといって、音が鳴らなかったりしたら、投手の信頼を得られないと思う」

 一線級を受ける1軍・宜野座では、新たな気付きがまだまだあるだろう。特徴を記したノートの作成も始めた。投手陣を知るためにステイブルペンを貫く春。頭脳派捕手の長所を前面に押し出し、虎投のハートを確実にキャッチする。(長谷川 凡記)

 ≪ドラ8・石井大 2・7紅白戦登板へ視界良好≫ドラフト8位・石井大(四国・高知)が新人合同自主トレで3度目のブルペン入り。初めて捕手を座らせた。「前回の2回に比べて力みなく投げられた。捕手の構えた所にまとまっていたので良かった」。練習後に応じたオンライン取材では、大きくうなずいた。過去2度のブルペンでは投球の際に体が流れることでリリースポイントが不安定に。課題を克服するべく、普段のキャッチボールから体幹を立てて投げることを意識してきた。隣で投球していた藤浪からは、大きな刺激を受けた。「ストレートの威力が全く違う。足を突いてから体幹がグッと回って一瞬の動きが速かった」。次回のブルペンでは変化球も解禁予定。「十分アピールできる状態にはあるんじゃないかと思います」。新人投手では最短となる2月7日の紅白戦に向けて視界は良好だ。

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