ソフトB・柳田 特大17号&V打だ全3打点!「勝ちたい気持ち」マリン連敗6で止め同率首位浮上

[ 2020年8月23日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3-2ロッテ ( 2020年8月22日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>中越えに特大本塁打を打ったソフトバンクの柳田は試合後、ファンに向かって挨拶する (撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 ソフトバンクは22日、ロッテを3―2で下し、引き分けを挟んだ連敗を3で止めた。柳田悠岐外野手(31)が4回に特大の先制17号2ラン、8回に勝ち越し二塁打を放って全3打点を挙げる活躍。ZOZOマリンで昨季から続いていた連敗(1分けを挟む)を6で止め、再びロッテと同率首位で並んだ。

 練習は、うそをつかなかった。2―2の8回無死一塁。柳田はハーマンに2球で追い込まれた。3球目、外角への127キロカーブを逆らわずに左中間へ。一塁走者の中村晃が生還する決勝打となった。

 「何とか後ろのバッターにつなげようと思った。晃がしっかり走ってくれたので(スポーツドリンクの)ポカリをプレゼントしたいなと思います」

 豪快なフルスイングがモットーだが、今季はちょっとした変化がある。工藤監督が「強引に振るだけではなくて、考えながら練習をしているように見える」と言うように、この日のフリー打撃では、遊撃手の頭を狙ってコンパクトに打ち返す練習を繰り返していた。今季、0ボール2ストライクと追い込まれた状況では12打数1安打、9三振に倒れていた。絶対的に投手が有利なカウントだったが「集中して打席に入った」。軽打の練習がチームを救った。

 4回にはバックスクリーンのビジョンを直撃する特大の17号2ラン。スイングの瞬間には迫力ある叫び声が響いた。「風だと思います」とおどけたが、風向きはセンターからの逆風だった。前日に続く中越えへの一発は、平石打撃兼野手総合コーチからのアドバイスが効いた。一時は4割に迫る勢いだった打率が・366まで下降していた前日の試合前に声を掛けられ「立った時の投手の見方のことを言ってもらった」と感謝した。

 チームは昨季ZOZOマリンで2勝10敗と大きく負け越した。昨年から引き分けを挟んで続いていた連敗を6で止めた。今季30勝に到達し、3位転落から一夜で再びロッテと同率首位に並び、工藤監督は「勝利が何よりの薬かなと思う」と安堵(あんど)した。

 全3打点を挙げる活躍を見せた柳田は言った。「1つ勝つのは大変というのは身に染みて感じている。勝ちたい気持ちしかなかった」。目指すは4年ぶりのリーグ制覇。混戦を抜け出すには、この男の活躍が不可欠だ。

続きを表示

この記事のフォト

2020年8月23日のニュース