中日 9年ぶり5カード連続勝ち越し ロドリゲス 6回零封で2勝目

[ 2020年8月23日 05:30 ]

セ・リーグ   中日5―0DeNA ( 2020年8月22日    ナゴヤD )

6回1死一、二塁、梶谷を投ゴロ併殺打に仕留め、ガッツポーズをするロドリゲス(撮影・坂田 高浩)
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 中日の救世主には、力みも気負いもない。先発ロドリゲスは速いテンポで、DeNA打線から淡々とアウトを奪っていく。武器はMAX150キロのストレートと縦に変化するスライダー。ボールに勢いがあるから、快音は生まれない。5回までノーヒット投球。6回先頭の戸柱に初安打を許しても、自分のリズムを貫いた。続く1死一、二塁のピンチは、投ゴロ併殺でフィニッシュ。6回無失点のベストピッチで、自身2連勝とした。

 「きょうはコントロールが良くなかったけど勝つ投球ができた。いい当たりが正面に飛んだ運もあったね」

 振り返る言葉も自然体だ。23歳の右腕が勝利のシナリオを実践し、チームは5カード連続の勝ち越し。あの落合博満監督が率いた11年9~10月に8カード連続で勝ち越して以来、9年ぶりの快挙だ。快進撃のスタートは7~9日の巨人戦。3日に支配下選手登録され、9日にデビューした背番号67が、間違いなく流れとムードを変えた。

 マウンドでは冷静な右腕も、日本で手にした初勝利(15日、巨人戦)の感激は今も忘れない。試合後、キューバの両親に電話で報告。父の「こんな息子を誇りに思う」との称賛に喜びがこみ上げ、うれし泣きする母の姿に感情を揺さぶられた。「これからも、どんどんチームに貢献したい」。借金は2まで減り、2位DeNAにわずか2差。新しいヒーローがセ・リーグの風景も変えていく。

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2020年8月23日のニュース