どうしていいか分からなかった畠 とにかく四球は悪いスパイラルにつながる

[ 2020年8月23日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人4―10広島 ( 2020年8月22日    マツダ )

3回途中でマウンドを降りる畠(撮影・森沢裕)
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 【槙原寛己】四球は伝染し、ゲームを重くする。それを象徴するような内容だった。この展開を招いたのは先発の畠で、完全な自滅だった。

 投球の際に腕が頭から離れ、力みもあってボールがシュート回転していた。そのためボールがどうしても右打者の方へ行く。それを試合の中で修正する能力が先発投手の条件なのだが、畠は投げていてどうしていいか分からなかったのだろう。修正できないまま3回途中降板。早いイニングからの救援で田中豊も準備不足は明らかだった。

 3回だけで6四球6失点。巨人の先輩たちから札幌円山球場の広島戦で1イニング10四球があったと聞いたことがある。当時の長嶋監督が激怒した試合で、チームの投手陣で語り継がれている試合だ。とにかく四球は悪いスパイラルにつながる。

 先発投手の早期降板は中継ぎ陣にしわ寄せが行く。首位快走で盤石に見える中の不安要素だろう。待たれるのは若い先発投手の台頭。その意味でも、今日の直江に期待したい。(本紙評論家)

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2020年8月23日のニュース