巨人 球団総勢約220人抗体検査実施へ 原監督「“信頼”というものから入る」

[ 2020年5月28日 05:30 ]

東京ドーム練習でナインを鼓舞する巨人・原監督
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 巨人は27日、6月19日のシーズン開幕に向けて育成を含む1~3軍の全選手、原辰徳監督(61)ら首脳陣、スタッフら総勢約220人に対し、希望を募った上で新型コロナウイルスの感染歴を調べる抗体検査を実施すると発表。さらに感染を調べるPCR検査の実施も検討している。大学医学部の研究に参加する形で、検査結果はスポーツ界全般の感染防止対策に活用される。

 軒並み停滞するスポーツ界で、プロ野球が先陣を切って開幕する。東京ドームでの練習後にオンライン取材に応じた原監督は「少年のようにうれしい」と胸躍らせ、抗体検査への思いも明かした。

 「我々個人がコロナに感染しない。そういうことが、ひいては日本を助けることになる。抗体検査を積極的に取り入れて“信頼”というものから入る」

 球団は都内の大学医学部の研究に参加する形での実施を発表。今週から希望者全員の検体となる血液を採取する。結果は専門家の助言と指導の下、感染防止対策に活用予定。研究で得られた知見と検査手法は他球団にも広く開示する。同様の検査はソフトバンクも近日中に行う予定だ。

 試合数は143から120に減るが原監督は「120は“長丁場”。短期決戦とはいえない。山あり、谷は来てほしくないけれど越えていく」と言う。開幕の大幅な延期で過密日程となり、遠征では移動も伴う。「ジャイアンツはそういう(抗体検査した)人間が集まって、不安のない状態で戦う」と語った。

 政府はプロスポーツに関して7月10日から段階的に観客を入れる方針。検査には集まったファンの不安を払しょくする意図もある。球団は今回の検査などプレーする側も含めて全員が安心できる環境整備を進めている。この日の練習前には最前線で奮闘する医療、介護従事者への感謝の気持ちを込めて、チーム全員で拍手を送った。

 準備にも最善を尽くす。開幕前の練習試合は2~14日に加え16日もロッテ戦を追加。試合数減で開幕ダッシュを狙うチームも多い中で、リーグ連覇を狙う名将は「一戦必勝。戦うスタイルは変わらない」と泰然自若だ。

 「NPBと12球団が勇気を持ってスタートを切る。いつものような日本、一喜一憂できるスポーツ界が戻れば」。未知のウイルスに対して人事を尽くし、暗い話題ばかりの日本に希望の灯をともす。(神田 佑)

 ▽抗体検査 微量の血液から、新型コロナウイルスの感染歴を示す抗体の有無を調べる。一般的にはPCR検査のように感染しているかを調べるものではないが、同検査よりも短い時間で結果が分かることから、集団内の感染の既往を把握するのに適しているとされる。

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