静清 女子硬式野球部を22年4月に発足 初代監督は岩見香枝氏

[ 2020年5月28日 11:27 ]

女子硬式野球部誕生へ、準備に入った酒澤校長と元女子プロの岩見監督
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 春夏通算2度の甲子園に出場している静清(静岡県藤枝市)が22年4月の男女共学化にともない、女子硬式野球部を発足させることが27日、分かった。県内では21年4月から始動する予定の東海大静岡翔洋に次いで2校目。初代監督には女子プロ野球で5年間内野手として活躍し、4月から保健体育教諭として赴任した岩見香枝氏(27)が務める。現時点で女子プロ出身の監督は全国で3人目。実演練習を土台に人間形成に主眼を置き、上のレベルで通用する選手育成に尽力を注ぐ。

 県内高校球界の強豪・静清が女子硬式野球部を立ち上げて飛躍を期す。約2年後の始動を見据え、監督に就任する岩見氏は「自分も選手とノックに入る。しっかりコンディションも整える姿を見せたい」と実演スタイルの指導を強調。その上で「プロや社会人でプレーできる選手を育成したい」と目を輝かせる。

 岩見氏は女子プロで5年間プレー。埼玉アストライア時代の18年には遊撃手でゴールデングラブ賞を獲得した。毎年1月には、NPBを代表する広島・菊池涼介二塁手(30)の自主トレにも参加。今年は女子硬式野球クラブの「埼玉西武ライオンズ・レディース」にも加入する。

 チームカラーのイメージは、「機動破壊」で有名な「健大高崎(群馬)のように走って打つ」と描く。守備を教え込む自信がある。だからこそ「打って勝つ。点を取ったもん勝ち」とキッパリ。そのための戦力補強については「自分からは積極的に集めることはしません」と強調する。オリエンテーションなどに参加してもらう中で「私のスタイルに合った子に来てほしい。高校から野球を始める子でもいい。それなりの覚悟と気持ちを持ち、3年間やめずに頑張れる子がいい」と希望する。

 酒澤政明校長(70)は「元々そこまで強化しようと思っていなかった」と明かす。しかし、今年1月に方針転換。「岩見という指導者が来てくれたから。学生時代も全国の名門で苦労し、鍛えられている。一から立ち上げるチームづくりのやり方も心得、プレーヤーとしてやってきたこともきっと生かされる」と託す。チームは22年桜の季節から動きだす。

 ≪「下宿スタイル」で充実した活動環境≫男女共学化により、校舎を一新する。22年3月の完成をメドに、現在の5階建ての北東隣に4階建ての新校舎が建つ。女子野球部員の生活についても「寮か一軒家を借り切った下宿スタイル」などを候補に検討中。活動環境も整う。男子野球部が休養日の月曜日や使用しない場合は草薙球場と同じ広さのグラウンドを使用。室内練習場も巨人とほぼ同じ設備を誇り、学童野球の大会が開催できそうだ。女子生徒の募集定員は未定。酒澤校長は「藤枝順心さんレベルではないけどサッカー部もつくる方向。一般生徒にも入ってもらわないと困るから」と話している。

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