オリックス・ドラ1宮城、紅白戦で2回無失点デビュー!「結果的に抑えられてよかった」

[ 2020年5月28日 05:30 ]

紅白戦   紅組6-7白組 ( 2020年5月27日    京セラD )

紅組3番手で登板した宮城(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 オリックスのドラフト1位・宮城が27日、京セラドームで行われた紅白戦に紅組の3番手で登板。2回を1安打無失点で首脳陣にアピールした。

 「最初は緊張して、どうなるか分からなかったのですが、結果的に抑えられて良かったです」

 1イニング目の7回、西村に146キロ直球を右前に運ばれた。それでも、続く中川をチェンジアップで泳がせ中飛に打ち取ると、モヤは143キロ外角直球で遊ゴロ併殺に仕留めた。8回は3者凡退。実戦登板は3月20日の大商大との練習試合以来で、プロの打者との初対戦、しかも1軍メンバーの白組相手に非凡な才能をほとばしらせた。

 ベールを脱いだ“新鮮力”を初めて直に見たという西村監督もニンマリだ。「いいとは聞いていたが、その通りのピッチング。いいものを見せてくれた。将来が楽しみですね」。開幕1軍の可能性については「しっかり育成していく」とかわしたものの、大器を感じさせる高卒1年目左腕への期待はさらに高まったようだった。

 この日はMAX148キロ。大商大戦での球団スピードガンによる150キロの自己最速には2キロ及ばなかった。ただ「引っかかった感じで、あまりよくなかった」と反省。変化球はスライダーとチェンジアップ。カーブと練習中のフォークは投げなかった。「真っすぐをいいところに決められればプロを打たせられる」。新型コロナウイルスの感染拡大でとんだプロ1年目になったが、宮城は確かな第一歩をしるした。(田中 貴久)

 ◆宮城 大弥(みやぎ・ひろや)2001年(平13)8月25日生まれ、沖縄県宜野湾市出身の18歳。「志真志ドラゴンズ」で4歳から野球を始め、嘉数中では「宜野湾ポニーズ」に所属。興南では1年夏からベンチ入りし、1、2年夏に甲子園出場。3年時はU18W杯に出場した。1メートル71、83キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

2020年5月28日のニュース