埼玉・昌平の左の大砲・渡辺 代替大会、猛打アピールでプロ志望届「出したい」

[ 2020年5月28日 05:30 ]

自宅前でティー打撃練習をする昌平・渡辺(撮影・西尾 大助)
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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今夏の全国高校野球選手権と出場権を懸けた地方大会が中止となったことを受け、埼玉県高野連は27日、春日部市内で理事会を開き、8月に独自の代替大会実施を目指して準備することを発表した。高校通算43発を誇る今秋ドラフト候補の左の長距離砲、昌平の渡辺翔大内野手(3年)は自身の進路を代替大会の結果に委ねることを明かした。

 バットを握る手により一層力がこもった。高校通算43発を誇る渡辺は自宅での自主トレ中に「代替大会開催へ準備に入る」という一報を聞いた。妹・萌香さんが上げるトスを、自宅に設置したネットに打ちこんだ。「一緒に苦難を乗り越えてきた仲間たちと今まで勝てなかった強豪に勝ちたい」と力を込めた。

 近年、埼玉の上位常連校となっている昌平で、1年春から4番を任された左の長距離打者。社会人野球・シダックス時代に野村克也監督から指導を受けた黒坂洋介監督からは「カウント、コース別の対応を教わった」と「野村の教え」を伝授されて成長してきた。この冬は相手のマークに対応するため、外角球を逆方向へ長打にする練習を積んできたという。それだけに指揮官は「今年があればもっと伸びた」と話す。

 新型コロナウイルス感染拡大による休校で練習も自粛。試合は昨年の11月23日から遠ざかっている。「素振りやネットへの打撃しかできていない。投手の生きた球が見たい」と渡辺。それでも県内では花咲徳栄の右の大砲・井上とともに「左右の双璧」と呼び声が高く、複数球団がリストアップし、問い合わせも相次いでいる。

 代替大会はアピールの場になる。NPBはスカウトの大会視察を日本高野連に申し入れ、許可を待っている。渡辺は「志望届を出して大丈夫かなという気持ちもある」と揺れる胸の内を明かしながら「目指すところはプロ。(届けを)出したい気持ちもある。自分が見せられる最大のプレーを見せて評価が上がれば」と力をみなぎらせた。県内には浦和実・豆田ら好投手がそろう。指揮官は「好投手から結果を残してほしい。試合を決める一打を」と期待。進む道を、己のバットで切り開く。(柳内 遼平)

 ◆渡辺 翔大(わたなべ・しょうだい)2002年(平14)6月27日生まれ、埼玉県出身の17歳。高砂小1年時に高砂ヤンキースで野球を始め、瀬崎中では硬式の草加ボーイズでプレーし、2年時に全国大会出場。昌平では1年春から4番で、一塁手、外野手を務める。2年夏の埼玉大会はベスト8。昨秋も県8強。高校通算43本塁打。1メートル78、80キロ。右投げ左打ち。

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