かずさマジック ドラフト候補・山本、日本ハム2軍相手に3回4K零封の好投

[ 2020年3月17日 18:33 ]

練習試合   日本製鉄かずさマジック―日本ハム ( 2020年3月17日    日本ハム鎌ケ谷スタジアム )

初めてのプロ相手に149キロを計測したかずさマジック・山本
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 閑散としたネット裏に9球団スカウトが居並ぶ中、今秋のドラフト候補・かずさマジックの山本晃希投手(23)が最高のアピール投だ。2軍ながらかつて甲子園を沸かせた万波中正外野手(横浜卒)野村佑希内野手(花咲徳栄卒)平沼翔太内野手(敦賀気比卒)ら日本ハム打線を3回2安打無失点。「初めてプロ相手に投げたけど、自分の力を試す意味で真っすぐ中心で押してみました」。最速149キロで計4三振。スプリット、フォークなどタテ系の変化球を封印しての内容に山本が胸を張った。

 本来ならスカウト陣はセンバツ開幕を控え甲子園練習を視察していた。だがコロナ禍で中止に。高校・大学の練習試合も自粛ムードとなり、この練習試合にカウト幹部が集結した。「元々球威はあったけど…。これだけ(スカウトが)そろうなんて山本君は“持っているのかな”」とロッテ・榎康弘チーフスカウトは話した。

 スタメンに7人のフレッシュマンをそろえ、3点差を跳ね返してドローに持ち込んだ、かずさマジック・渡辺俊介監督(43)もしてやったりだ。「きょうは楽しくアピールして来いと送り出しただけ。プロと戦える機会は滅多にないですから。だからノーサインです」。ミスターサブマリンとしてNPB通算87勝を挙げた後、今春からかずさマジックを率いる指揮官はナインを頼もしそうに見つめた。

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2020年3月17日のニュース