マー君 開幕延期で心境「普通ではない状況だけど、これが現実」

[ 2020年3月17日 02:30 ]

米メディアの取材に神妙な表情で応じる田中(撮影・杉浦 大介通信員)
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 田中将大投手(31)が所属するヤンキースは15日(日本時間16日)、マイナー選手1人が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したと発表した。大リーグと傘下のマイナー所属選手で感染が確認されたのは初めて。日本のプロ野球では感染者は出ていない。田中はレギュラーシーズンの開幕延期が決まってから初めて取材に応じ、「これが現実」と心境を語った。

 感染者発生の衝撃が直撃したフロリダ州タンパ。キャンプ施設の前で日米メディアに対応した田中は腕を組み、複雑な表情で現状への思いを口にした。

 「普通ではない状況だけど、これが現実。日に日に状況は変わっているし、今後もどうなるかは分からない。野球よりも大事なことっていうのがありますから」。新型コロナウイルスの感染拡大による開幕延期、キャンプ中断と事態が悪化してきた大リーグ。キャンプ地残留、帰宅、本拠地での調整と3つの選択肢が与えられた中でヤンキースは13日に選手の投票でタンパに残ることを選択。だが、非公開での練習2日目だったこの日、マイナー選手の感染発覚の事態に見舞われた。これを受け、ブライアン・キャッシュマンGMは緊急の電話会見を実施。「ジムは引き続き選手にオープンにするし、キャンプ施設も制限はあるが利用できる」と説明したが、一方で「ただし、タンパに残る選手の数は変わるだろう」と選手が全会一致で決めたプランが崩れることを認めた。

 26日(日本時間27日)に予定された開幕から少なくとも2週間とした延期だが、現状は厳しい。米疾病対策センター(CDC)は「今後8週間、50人以上のイベント開催の自粛」を要請。8週間が明けるのは5月9日(同10日)だが、複数の米メディアは準備期間も考慮して5月中も困難とし、6月まで開幕がずれ込むと報じた。大リーグ機構は16日(同17日)に全30球団との電話会議で、今後の指針を協議する予定だ。

 25球のブルペン投球を行った田中だが、今後の調整について「(ペースを)落とすと思う。ターゲットとなる日がはっきりと決まっていない」とし、開幕の見通しが立つのを待ち「そこに来た時にしっかりと上げられる状態だけは保っておきたいと思う」と続けた。


 さらに、シーズンが大幅に短縮される可能性についても言及。「その可能性はあり得ると思う。やはり、この状況を収めていくってことが最優先されると思う」と語った。(タンパ 杉浦大介通信員)

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