ソフトB 3連勝で日本一王手!デスパ“守備リスク”も2打席連続適時打 「攻撃的オーダー」大当たり

[ 2019年10月22日 21:55 ]

SMBC日本シリーズ2019第3戦   ソフトバンク6ー2巨人 ( 2019年10月22日    東京D )

4回2死満塁、左前2点適時打を放ったデスパイネを称えるソフトバンクナイン(撮影・椎名 航)
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 SMBC日本シリーズ第3戦が22日、東京ドームに舞台を移して行われ、3年連続の日本一へ2連勝中のソフトバンクが6―2で巨人に勝利。この日までシリーズ無安打に倒れていた4番・デスパイネが2安打3打点の活躍を見せるなど着実に得点を重ねて3連勝とし、球団初のシリーズ3連覇へ王手をかけた。

 またもグラシアルの一発が空気を変えた。初回に巨人先頭の亀井に先制ソロを被弾した直後、巨人先発の高卒新人・高橋優のスライダーをはじき返し、バックスクリーンへ。2号ソロですぐさま同点に追いついた。

 その後も両者譲らず2-2の4回、この回から登板した巨人の高卒新人右腕・戸郷を鷹打線が捉えた。先頭の内川が低めの変化球を左手一本で捉える技ありの左前打で出塁。続く甲斐が四球を選び1死一、二塁とすると、9番・バンデンハークがバントを決める。投手正面に転がり三塁はアウトのタイミングだったが、送球はワンバウンド。相手の失策となり、一死満塁と好機を広げた。

 ここで工藤監督は川島の打席に早くも代打・長谷川を送る。指揮官として日本シリーズに過去3度出場し勝率10割の采配がこの日も光り、長谷川は期待通りに犠飛を打ち上げ勝ち越しに成功した。

 続く今宮が内野安打を放ちなおも2死満塁、3番・柳田が押し出し四球を選び追加点。続くデスパイネが2点適時打を左前へ運び、6-2と一気にリードを広げた。デスパイネは3回にシリーズ初安打となる適時打を放っており、2打席連続で快音を響かせた。

 シリーズは無安打に倒れていた4番・デスパイネ。工藤監督はDHのないセ・リーグ本拠地で左翼で起用した。守備のリスクはあったが、バットで期待通りの活躍。「攻撃的オーダー」が奏功した。

 投げては先発のバンデンハークが4回4安打2失点。巨人1番の亀井に2打席連続でソロ本塁打を許したが、6奪三振と気迫の投球で試合をつくった。石川、甲斐野、モイネロ、森が無失点リレー。巨人打線を封じた。

 明日23日の同戦で勝てば球団初となる3年連続10度目の日本一が決まる。59年南海時代以来60年ぶり2度目の「G倒日本一」へ、3連勝の勢いそのままに偉業へ挑む。

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