阪神 1軍打撃コーチに井上一樹氏就任 若虎打撃力UPへ「コミュニケーションモンスター」宣言

[ 2019年10月22日 05:30 ]

会見で谷本球団本部長と握手する井上一樹新コーチ(右)(撮影・後藤 正志)
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 阪神は21日、1軍打撃コーチに中日で2軍監督などを務めた井上一樹氏(48)が就任すると発表した。西宮市内で会見した井上新コーチは課題である若虎の打力向上へ「コミュニケーションモンスター」になることを宣言。22日から甲子園球場で始まる秋季練習から指導する。背番号は現役時代に付けた99に決まった。

 いきなりの「熱弁30分間」だ。矢野監督の強い希望でタテジマのユニホームを着ることになった井上打撃コーチの口から、情熱がほとばしった。6年間、名古屋のテレビ、ラジオで解説者を務めていただけに、流れるような口調で新天地での意気込みを語った。

 「技術うんぬんよりも、やるのは選手だから、そのモチベーションを上げる。そのためにはハートですからね。自分でいうのも何ですけど『モチベーションモンスター』になりたいなと。くすぐるというか、太鼓を叩いて、笛を吹いて“ほらほら、踊れ”という風に持っていってあげる。そこが一番だと思う」

 これまでのキャリアは中日一筋。20年間の現役生活を終えてからは打撃コーチ、2軍監督も歴任した。「一筋というのは僕の最大の強みだと思っていた。しかしながら、野球人としてのスキルを上げるためには、逆に弱点なのかなと。そこに“ウチで頑張ってくれよ”という風な言葉を矢野監督にいただいた」。自身が成長するため、何より現役時代から慕う矢野監督を助けるため「いばらの道」と言う新天地への挑戦を選んだ。

 会見で強調したのが対話路線だ。「コミュニケーションモンスター」を自称する通り、選手一人一人と正面から向き合い、一緒に課題克服を目指す。

 「現役、コーチをしてきて“選手がこれを求めているな”というのは自分で分かっているつもり。もちろん、構えとか振り方、タイミングとかも大事ですよ。大事ですけど、選手が高みを目指して頑張れるように持って行くのが最優先」

 12球団最低の538得点に終わった打線の再建が険しい道なのは承知の上。時には厳しく、時には優しく――。ガッツとアイデアがあふれる新コーチが、頼れる兄貴分として若虎を変身させる意気込みだ。(山添 晴治)

 ▼井上 一樹(いのうえ・かずき)1971年(昭46)7月25日生まれ、鹿児島県出身の48歳。鹿児島商から89年ドラフト2位で中日入団。当初は投手で94年に外野手転向。99年は開幕21試合連続安打など11年ぶりのリーグ優勝に貢献。09年現役引退。通算成績は1215試合、打率・275、79本塁打、349打点、13盗塁。引退後は10年から13年にかけて中日でコーチなどを歴任し、11年は2軍監督でウエスタン・リーグ優勝、ファーム日本一に導く。1メートル84、93キロ。左投げ左打ち。

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