侍ジャパン勝利の方程式 稲葉監督「山本―山崎」構想明かす

[ 2019年10月22日 18:37 ]

侍ジャパン 宮崎1次合宿第1日 ( 2019年10月22日    サンマリンスタジアム宮崎 )

<侍ジャパン宮崎合宿1日目>投内連係練習する山本(撮影・会津 智海)
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 11月2日開幕の国際大会「プレミア12」に臨む侍ジャパンが宮崎市内で強化合宿をスタートさせた。稲葉篤紀監督(47)はパ・リーグの最優秀防御率のタイトルを獲得したオリックス・山本由伸投手(21)をセットアッパーに指名。2年連続セ・リーグセーブ王の山崎康晃投手(27)につなげる勝利の方程式構想を明かした。

 終盤を託すリレーについて稲葉監督は「山本選手を後ろに。7、8回は山本選手。山崎が9回というチーム状況になってきた。これを練習試合で試しながら」と明言した。指揮官はかねてから山本を「先発も中も抑えも」とジョーカー構想を抱いていたが、楽天・松井裕樹投手(23)が左肘違和感により出場辞退したためセットアッパー起用に踏み切った。

 山本も表情を引き締めた。「大事な仕事なのでしっかり準備をしてから丁寧に。戦力になれるようにやっていきたい。今季は先発でたくさんイニングを投げているので、その経験をつなげていきたい」。今季は先発に再転向し、20試合で防御率1・95とリーグ最優秀防御率を獲得した。ただ昨季は最強セットアッパーとして54試合に救援し4勝2敗1セーブ、リーグ2位の36ホールドポイントをマーク。150キロ超の直球と同球速のカットボールで強打者を圧倒した。25日の日本ハム2軍との練習試合で救援登板する見込みだ。

 慣れた守護神に改めて指名された山崎も責任は理解している。「ボクらが松井君、森原(康平=楽天)さんの分まで頑張らないと…。09年からトップチームは世界一になっていない。日本の野球の強さを示したい」。プレミア12へ向けた最初の実戦で「勝利の方程式」が答えを出す。

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