DeNA 乙坂 CS史上初代打サヨナラ弾 ラミレス監督起用は「120%フィーリング」

[ 2019年10月7日 05:30 ]

セCSファーストS第2戦   DeNA6―4阪神 ( 2019年10月6日    横浜 )

9回1死一塁、サヨナラ2ランを放ち迎えられる乙坂(中央)(撮影・会津 智海)
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 史上初の快挙だ!DeNA・乙坂智外野手(25)が6日、阪神戦の9回1死一塁から代打で右翼席へサヨナラ2ランを放った。守護神・山崎康晃投手(27)が直前に同点弾を浴びたが、2年前のファーストステージでも代打アーチを放った「ラッキーボーイ」が、またも大仕事をやってのけた。これで1勝1敗のタイとし、きょう7日の第3戦も勝てば、2年ぶりのファイナルステージ進出が決定する。

 すっかり暗くなった横浜の空に、劇的なアーチを描いた。乙坂が右拳を握り、ダイヤモンドを回る。人生初のサヨナラアーチ。仲間たちの歓喜の輪に、思い切り飛び込んだ。

 「勝ちました!与えられたところでしっかり自分の力を発揮できるようにと思っていました。CSという一発勝負の勝負事は、自分の中では高ぶるものがあります」

 9回2死から同点に追いつかれても、じっと出番を待っていた。1死一塁から代打で登場。初球は「守備隊形を見て」と自らの判断でバントの構えを見せボール。バッテリーを揺さぶると、2球目の直球を振り抜き右翼席最前列に突き刺した。前日はCS史上最大の6点差逆転負けを喫したが、CS史上初の代打サヨナラ弾でお返しし、「あまり実感が湧かないんですけど」と照れ笑いした。

 ラミレス監督のひらめきがハマった。相手は左の岩崎。代打は佐野か、乙坂の選択だったという。そのとき、指揮官の頭に2年前のCSがよみがえった。土砂降りの甲子園で、3ランを放つ乙坂。再現を期待せずにはいられない。常々データ80%、ひらめき20%を掲げる指揮官は「120%フィーリングでした」としてやったりだった。

 5日の初戦前。ナインたちは筒香の発案で制作されたある映像を見た。巨人に負け、優勝を逃したシーンから始まるモチベーションビデオ。各種スポーツの勝利のシーンや名選手が雄叫びを上げる姿に、自然と気持ちは高まった。最後は4年前のラグビーW杯、日本VS南アフリカ。南アフリカが反則を犯し、PGなら同点となるが、勝ちを狙いにいって逆転トライを決めた。忘れてはいけない積極的な気持ち。1敗して追い込まれても誰も諦めることはなかった。「このシリーズを絶対に勝ちたいし、目標は日本一だと再確認できた」と乙坂。熱い気持ちをバットに込めた。

 ラミレス監督も「こういう劇的な終わり方は想像しがたいものがあった」と大興奮の1勝でファイナルS進出へ逆王手をかけた。この勢いに乗り、全員で巨人への挑戦権をつかみ取る。(町田 利衣)

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