阪神 西 移籍初勝利は12球団一番乗りの完封「自分のわがままでいかせてもらった」

[ 2019年4月8日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神9―0広島 ( 2019年4月7日    マツダ )

完封で移籍初勝利を挙げ、歓喜の西(撮影・成瀬 徹)
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 新・鯉キラーや! 阪神の西勇輝投手(28)が7日、広島戦(マツダ)で移籍後初勝利を完封で飾った。被安打6の9奪三振快投で、今季12球団一番乗り。西の完封勝利はオリックスに在籍した17年4月9日の日本ハム戦以来728日ぶりだ。あす9日から今季初めて甲子園でDeNAと戦う猛虎。西がリーグ3連覇中の王者をなで切り、最高のムードで本拠地開幕を後押しした。

 最後の打者・西川を三邪飛に仕留めると、西は相棒とがっちり抱き合った。阪神移籍後初勝利は圧巻の完封劇。12球団一番乗りのおまけつきで、防御率1・13は堂々のリーグトップだ。被安打6、9奪三振の力投。17年4月9日の日本ハム戦以来728日ぶりの快投をアシストしてくれた梅野を称えるあたりが西らしかった。

 「(完封は)自分のわがままでいかせてもらった。(梅野が)良い引き出しを出してくれました。自分がうなずけるタイミングでサインを出してくれて。骨折していて辛いと思うけど、それをカバーして攻守で助けてもらいました」

 真っ赤に染まる敵地で燃えた。初回は先頭の田中広に死球。続く菊池涼に左前打を浴びるなど1死満塁のピンチを招いたが、松山をチェンジアップで注文通りの一ゴロ併殺に封じ、波に乗った。4回1死二塁の場面では安部、会沢を連続見逃し三振斬り。2戦3発の4番・鈴木を無安打に封じるなど、破壊力のある中軸にまったく仕事をさせなかった。

 この日も見せた四隅を突く、狂いなき制球力。これは菰野に在籍した高校時代に原点がある。ある日のブルペン。西はホームベースにかぶせるようにパイプ椅子を置き、投球練習を始めた。ベースの上にゴム紐を張って制球力を磨くのは並の高校生がやること。背もたれがなく、授業で使われなくなった廃品回収間際の一品でコントロールを磨きに磨いた。「絶対に当てへんから」――。球を受ける捕手にとって危険極まりないが、自身考案のメニューで今の礎を築いたといっていい。

 「チームの連敗が始まったのも自分ですし…。責任を感じながら投げるべきだし、投げる立場にある。責任を持ってこれからもマウンドに上がり続けたいなと思います」

 開幕2連勝で迎えた移籍後初登板のヤクルト戦(31日)で7回2失点の好投も敗戦投手に…。連勝を止めた責任も痛切に感じていた。オリックス時代を含めて対広島戦は計5試合に登板し、3勝無敗と抜群の相性を誇る。「(広島は)僕を知らないし、今は自分有利。1年、2年やっていく中で抑えるのが難しい」とどこまでも謙虚だ。あす9日から本拠地・甲子園で戦う猛虎。頼もしすぎる“新・鯉キラー”がチームに勢いを吹き込んだのは間違いない。
(吉仲 博幸) 

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