ソフトB  7発11点! 16年ぶり1イニング4発も 王氏「大爆発だね」

[ 2019年4月8日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク11―1ロッテ ( 2019年4月7日    ヤフオクD )

8回無死、ソロを放った松田宣は(左から)周東、釜元と一緒に「熱男!」叫ぶ(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは7日のロッテ戦で7本塁打で11得点を奪い快勝。初回に柳田悠岐外野手(30)の左越え先制4号2ランから始まり、8回には8年目の釜元豪外野手(25)が右中間へプロ初本塁打を放つなど、03年以来16年ぶりとなる1イニング4本塁打の球団タイ記録をマーク。11得点を全て本塁打で挙げ、連敗を2で止めて首位を守った。

白と赤で染まったヤフオクドームがお祭り騒ぎとなった。8回だった。松田宣、上林が連続アーチを放つと1死後、8年目の釜元がプロ1号となるソロを右中間へ運んだ。さらに、左膝を痛めた柳田に代わって途中出場した福田も2死一塁から右翼席へ2ラン。1イニング4発で一気に試合を決めた。

 「狙っていいかな、と思って。たまたまですけど。前の打席でやられたけど、また入ってくるスライダーをイメージしていた」と釜元。6回に空振り三振した東條のスライダーを捉えた。プロ初先発出場した前日に8年目で初安打をマークしており、2つの記念球が手元に。あす9日には出身の長崎で日本ハム戦が行われるだけに「これも(長崎に)持って帰ります。両親に」と喜んだ。

 1イニング4発は03年9月14日のオリックス戦の5回に記録して以来、16年ぶりとなる球団タイ記録となった。その試合で1イニング4本目のアーチを描いたのが、現ロッテ監督の井口だった。03年の打線は松中、城島らも擁し「ダイハード打線」と呼ばれた。何点とられても諦めない強力打線から付いたものだが、くしくも敵将となった井口監督の前で、当時に負けない破壊力を示した。

 この日は福岡移転30周年のイベントで九州5都市で開催する「WE=KYUSHUデー」の初戦。白地に赤い「HAWKS」の文字のユニホームを身にまとい、7人による7本のアーチを架けた。初回に「打った瞬間は打ち損じたと思った」と話す柳田の左越え4号先制2ランが号砲となり、3回には打撃不振だった4番のデスパイネ、5番の内川に今季1号が飛び出しクリーンアップそろい踏み。内川も「(ここまでは)モヤモヤしかなかった。初めて芯に当たった」と笑った。

 ロッテには前日までの2試合で7本塁打を許したが、1試合でお返し。そのロッテを抜き、チーム本塁打は19本で12球団トップに立った。全11得点を本塁打で奪った試合に王貞治球団会長も「凄いね、大爆発だね」と興奮気味に話し、工藤監督も「これでチームが乗っていければ」。昨季12球団トップの202本塁打を放った強力打線が目を覚ました。 (川島 毅洋)

 〇…柳田が7回に今季4盗塁目となる三盗を成功させた後、左膝に違和感を訴えて退いた。自力歩行で球場を後にしており「(違和感は)盗塁のときですね。大丈夫だとは思いますけど」と話したが、きょう8日に病院で検査を受ける。工藤監督は「軽症は軽症だけど、また明日見てから」と心配そうに話した。

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