“スーパーリリーフ”中森の活躍で明石商がベスト8に進出 13安打で13点

[ 2019年3月30日 15:02 ]

第91回選抜高校野球大会第7日第2試合 2回戦   明石商(兵庫)13―4大分(大分) ( 2019年3月30日    甲子園 )

<大分・明石商>4回無死、中森は中越えソロ(撮影・井垣 忠夫)
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 第91回選抜高校野球大会は30日、甲子園球場で2回戦の3試合が行われ、第2試合では明石商(兵庫)が13―4で大分(大分)を下し、初出場だった3年前に続いてベスト8進出を果たした。両軍ともに初戦で完投したエースを温存したが、明石商は序盤から打線が好調。リリーフに回った背番号1の中森(2年)が投打にわたってチームをけん引した。

 1回戦の国士館(東京)戦で9回を141球、1失点で完投した明石商の中森はこの日、2回途中から2番手として登板。5回2/3を投げて4安打、7奪三振で無失点に抑えただけでなく、4回には中越えに本塁打を放ってチームに勢いを与えた。

 「しっかり準備していましたし、低めを意識して投げました」と1回戦の146キロを上回る147キロの速球も披露。「たまたまです」と本塁打に関しては多くを語らなかったが、表情は明るかった。
 明石商は初回に敵失でつかんだ好機に3番・重宮(3年)のスクイズで先制。2回には5番・岡田(3年)の左越え本塁打や1番・来田(2年)の適時三塁打などで4点を追加した。

  打線は大分の繰り出した4投手に13安打を浴びせて13点を奪取。狭間監督は「2回に4点を取ってみんな気が楽になったと思います。いい感じでやっていましたし、中森も1回戦を完投したことが自信になっていました」と、走塁やバントの失敗などの反省点を掲げながらも、選手の奮闘を称えていた。

 初出場の大分は初回に3番・小手川(3年)の適時二塁打で1点を返し、8回には5番・飯塚(3年)のタイムリーなどで3点を返したが反撃もここまで。松尾監督は「もっとできると思っていたので悔しいです。相手が一枚上でした。私の考えが甘かったです」と語っていた。

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