大分の「シューマッハ」牧は打席で“スピン”夏に狙う好走打

[ 2019年3月30日 18:33 ]

第91回選抜高校野球大会 2回戦   大分4―13明石商 ( 2019年3月30日    甲子園 )

 大分の代打の切り札、牧巳裕馬(しゅうま)捕手(3年)が1―5の2回1死一、二塁で左打席に登場。2番手登板した直後の2年生エース中森俊介と左打席で対峙(たいじ)したが4球目の外角低めボール球のチェンジアップに手を出し空振り三振に終わった。

 「ファーストストライクを打ちに行けなかったのが、悔しい。一振りで仕留めることができなかった」。

 モータースポーツのF1が好きな父・由多可(ゆたか)さんが名付けた名前は、ドイツの元ドライバーのミハエル・シューマッハから取って「しゅうま」。牧が生まれた2001年頃に活躍していた。「何事にも努力してシューマッハみたいな偉大な人になりなさい」との思いを、二男に込められた。「偉大な方の名前が付いていることは気に入っています。僕も野球でのトップレベルに行きたい」と意気込んでいた。

 松尾篤監督からは「打撃センスがあって長打のツボを持っている」と期待されている。「足は普通くらいでそんなに速くない。50メートルは6秒4くらいです」と“音速”ではないが、思い切りのいい打撃で勝負してきた。

 強打の捕手として、夏に向けた再アピールが始まる。「打撃で求められている以上は一発で、100%の打撃ができる打力を磨きたい。流れを変えるバッティングをしたい。また練習します」。打席での“スピン”後、エンジン全開で、再スタートを切った。

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2019年3月30日のニュース