日本ハム 栗山監督 励ました病克服の少年と対面「直接会ってお礼を」

[ 2019年3月30日 06:05 ]

栗山町での出陣式で、横浜から来た杉山くんと握手を交わす栗山監督(撮影・高橋茂夫) 
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 開幕日の朝、うれしい対面が実現した。遠く神奈川県横浜市から北海道栗山町を訪れたのは12歳の野球少年、杉山颯太郎くんだ。小雪が舞う栗山天満宮。自宅のある栗山町での出陣式に臨む日本ハム・栗山監督を、震えながら待っていた。

 「直接会ってお礼を言いたかった」。左膝を痛めて半年以上野球ができなかった昨年、大ファンの栗山監督に手紙を書いたところ、7月に返事が来た。サイン入りアンダーシャツなど野球グッズと一緒に入っていたのは筆で書かれた手紙。「人は苦しいこと、上手く行かないことから頑張って大きなこと、大切なこと、たくさんのことを学びます」。CRPS(複合性局所疼痛症候群)という病気に苦しんでいた杉山くんは、この言葉で勇気をもらった。「手紙をもらってから(左膝が)よくなった」という。

 地元の少年野球チームに昨秋から復帰。栗山監督の現役時代と同じ右投げ左打ちで、3番を打ち三塁を守る。この春に小学校を卒業。地元・横浜市の中学に進み、野球を続ける。元気になった姿を見せると、栗山監督は笑顔で「元気ですか」と握手してくれた。

 将来の夢は、プロ野球選手ではない。この日が誕生日だった父・進一さん(55)が北海道旭川市出身。祖父母は今も旭川市在住で、大きな畑を持っている。「将来は栗山町で農業をやりたい。じゃがいもとか、野菜をいっぱい作りたい」。北海道で農業を夢見る横浜の野球少年は札幌ドームで開幕戦を観戦。試合前には球団から清宮のサイン入りバットも贈られ、夢のような1日の最後には主砲・中田のサヨナラ満塁アーチという劇的フィナーレが待っていた。(秋村 誠人)

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